【ハリーポッター】きみといきたいⅡ (ページ29)

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久しぶりの一悶着_03 ページ29

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you side

『…ってことがあって…談話室戻りたくない』

「……だから、私の部屋に来ていると？」

『行くところがないんだもん』

ハリー達と別れて、向かった先は大広間ではなくセブルスの部屋。先程あった事を聞いてもらっていた。あんな事があったから、お腹もへらず。
急に来たけど、ちゃんと話を聞いてくれて、ちゃんと紅茶とクッキーを出してくれるセブルスが好きだ。

「お子ちゃまだな、Aもマルフォイもだ」

『お、お子ちゃま…』

「Aはどうしたい？マルフォイの機嫌を損ねたくないのか、ポッター達と仲良くしていきたいのか」

『…どっちも、みんなと仲良くしていきたいよ私は』

「…そうか。なら伝えるしかないだろう、マルフォイに」

『伝えてるよ、何回も』

「諦めたらそこで終わりだと、何度も教えているだろう」

『…確かに』

「Aに出来なかったことは無いだろう？大丈夫だ、伝わる」

大きな手で頭を撫でられる。暖かいセブルスの手、落ち着く。

『ありがとう、セブルス』

お礼を言うと、優しく微笑んでくれた。話して少し紅茶クッキーを頂いて、談話室へと戻った。お土産にサンドイッチを持たせてもらって。

『ふぅーー…よし、入る、入るぞ』

談話室の前で深呼吸をして、中へ入る。何で自分の寮に入るだけなのにこんなに緊張しないといけないのか…！

「A」

『ダフネ…ミリセント』

意をけして談話室に入るやいなや、みんなの顔が目に入った。ダフネとミリセントが駆け寄ってきてくれた。

「もー心配した、夕食にいないし、ドラコは不機嫌だし」

『また喧嘩…というか、うん、喧嘩したの…』

「朝からイライラしてたしねぇ、ドラコ」

『どこにいるかわかる？』

「さっきまでいたけど、談話室出てっちゃったの。Aの事探しに行ったんだと思う」

『私、外で待ってる』

「中にいれば？大変でしょ、外で待ってるのも…」

『ううん、待ってたいから』

「そっか、疲れたら入ってくるんだよ」

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