【ハリーポッター】きみといきたいⅡ (ページ27)

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久しぶりの一悶着_01 ページ27

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you side

『久しぶりだね、こうやってゆっくり話すの。ハーマイオニーがいないのは残念だけど…』

「何日かすれば医務室から出られるって」

「毛玉を吐き出すのが治まればね」

最近、ずっとすれ違いでゆっくりこうやって座って２人と話すのは久しぶりだった。中庭の木下のベンチ、天気も良くて心地よい。

『…私、話しておきたいことがあるの』

「なに？」

２人が不思議そうに私を見つめる。

『私も、蛇の言葉が分かるの。ハリーと同じよ、パーセルマウスだったみたいで…』

「「ええっ？！」」

『ちょ、シーっ！』

「じゃああの時…Aにも蛇の言葉が分かってたの？」

『うん、ハリーが蛇に襲わないよう言ってたのも分かってた』

「そうだったんだ…でも、なんで僕らにそれを教えてくれたの？」

『…私の両親について、何かわからないかなって…。ハリーと私に何か繋がりがあるんじゃないなって思ったの』

「僕と、Aに…繋がりが？」

『ハリーの両親について、わかってる事があるなら教えて欲しい』

「…ごめん、力になりたいけど…僕もよくわかないんだ」

ハリーの両親は、ハリーが小さい頃に例のあの人によって殺された。そしてその後、引き取られた親戚の家でも両親については教えてくれて無かったようだ。…そうなると、知るところがないよなと思いつつ残念な気持ち。

「もし、何か聞いたらAにも伝えるよ」

『ありがとう、私も何か分かったらすぐ伝えるわ』

そうして、暫く話をした。ポリジュース薬を飲んだ時と話、スリザリンでの談話室の話…本当に色んな話。そんな話をしてる中で、ハリーの手に教科書に混じって濡れた本が目に入った。

なぜか、気になった。

『それ大丈夫？濡れちゃってる…』

「あ…これはあの女子トイレで拾ったんだ、嘆きのマートルが誰かに投げつけられたって言ってたけど…」

『そう…何か書いてあったの？』

「何も、でもなんか気になるんだ…この本」

わたしと同じ感覚のようだ。

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