【ハリーポッター】きみといきたいⅡ (ページ21)

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決闘クラブ_02 ページ21

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you side

『先生、大丈夫かな』

「大丈夫だろ」

隣にいたドラコに問うと、他の生徒と同じように笑っていたドラコは短くそう答えた。反対側にいたダフネとミリセントは心配そうにロックハート先生のことを見つめていた。

「生徒にあの術を見せたのは素晴らしい思いつきでしたよ、しかしやる事があまりにも見え透いていましたね。止めようと思えば簡単に止められたでしょう」

セブルスに吹っ飛ばされたロックハート先生。起き上がりながら早口目にそう話し始めた。そんなロックハート先生に、セブルスは淡々と返す。

「まずは生徒達に非友好的な術の防ぎ方を教えるのが賢明ではないでしょうかね」

「おっしゃる通りですなスネイプ先生…では生徒にやってもらいましょうか！あー…ポッターウィーズリーどうだね？」

「ウィーズリーの杖では簡単な呪文でも惨事を起こす、ポッターを粉々にして病院送りにしかねない。代わりに私の寮の生徒ではいかがかな？……マルフォイで、どうかね？」

セブルスはロックハート先生の返事を聞く前に振り向くと、ドラコに壇上へ上がるように手招きをした。ドラコは壇上へと上がる。

「…なんでポッターにドラコ、…もうスネイプ先生もなかなか」

『私も同じ事思ってたよ、ダフネ』

ロックハート先生の合図で、杖を構えるドラコとハリー。

「３つ数えたら武器を取り上げる術をかけなさい、取り上げるだけ！いいですね？事故を起こすのはイヤですからね。ワン…ツー……」

「Everte Statum！( エヴァーテスタティム / 宙を踊れ ) 」

『ドラコ！！』

ロックハート先生の掛け声より先に、しかも武器を取り上げる呪文ではなく攻撃呪文を唱えたドラコ。そんなドラコに思わず声が出る。オレンジ色の光はハリーへ当たるとその身体を吹っ飛ばした。

「ずるいぞ！」

「ハハハッ」

ドラコを非難するグリフィンドール生の声と、ハリーを笑うスリザリン生の声で包まれる大広間内。ハリーは直ぐに立ち上がると、杖を構えて呪文を唱えた。

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