【ハリーポッター】きみといきたいⅡ (ページ13)

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声ページ13

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you side

『お腹いっぱい大満足』

「毎度上手そうに食うよなーAって」

『美味しいんだもん』

夕食を終えて、みんなで談話室へ戻る最中、やっぱりホグワーツのご飯は美味しいねなんてほくほくしながら歩いていた、その時だった。

ｰｰｰ血だ…血の匂いがする

『…え？』

「…どうした、A」

声が聞こえた。

ｰｰｰ引き裂いてやる

『何か聞こえない？』

「いや…なにも」

隣を歩くドラコには何も聞こえていない？こんなに大きな声なのに？

ｰｰｰ殺してやる

ｰｰｰ殺す…殺す……

『ーーっ！』

不気味な声にぞわりとする

「A…顔色が良くないぞ」

ドラコに顔をのぞき込まれる、何これ？誰の声なの？

だが、心配をかけまいと「大丈夫だよ」と声をかけてなんとか笑顔を作る。すると、何だか人集りができている。ドラコが前へと進んでいくので、私も着いていくと…そこには

秘密の部屋は開かれたり
継承者の敵よ気を付けよ

そう、壁に血で書かれた文字。そして変わり果ててしまっているフィルチの猫、ミセス・ノリスが。
そしてその壁の前にはハリーとロン、ハーマイオニーの姿。

「継承者の敵よ気を付けよ」

隣のドラコがそう呟く。何か言いたげだったけど、何も言わずにハリー達を睨みつけていた。

「なんの騒ぎだ？どけどけ、通るぞ」

人混みをかき分けて、出てきたのはフィルチ。今ミセス・ノリスを一番見ちゃいけない人だ。

「ポッターお前何を…？ミセス・ノリス…！！お前…私の猫を殺したな？」

「違う、僕じゃ…」

「殺してやる…っ殺してやる！！」

フィルチがハリーに掴みかかろうとした、その瞬間

「アーガス！何事じゃ？」

ダンブルドア先生が登場して、フィルチがハリーに飛びかかることはなかった。が、この状況を見て、先生の表情も曇る。

「諸君みんな速やかに寮に戻るのじゃ。…その３人は残りなさい」

結局、ハリーとロン、ハーマイオニーの3人だけが残され、私たちは寮へと帰った。

「ポッター達がやったって事？」

『ハリー達はそんな事しないわ』

「いや、どうだか。一番怪しいのは事実だろう、ポッターは大広間にも居なかったようだしな」

『確かに…見なかったけど…』

絶対にそんな事するような人達じゃない、けど…一体誰が…？
それに、あの声…色んなことが気になり、この日はよく眠れなかった。

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