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残りの帰り道は、やっぱりというか山岸由花子の話で持ちきりだった。
普段クラスではどういう女なんだ、と億泰に聞けば「普通の優等生だ」と返ってくる。
まあ、億泰自身、休み時間はほとんど俺らのクラスにきてるからあんまり見たことも話したこともねーようだったけど。
その間、ずっと何か考えるように黙り込んでいたAが気になって、商店街に抜ける十字路まで歩いたとき、俺は億泰の会話を断ち切って立ち止まった。
「仗助？どうしたよ？」
「悪ぃ億泰。この後俺とA、おふくろからお使い頼まれてたんだ。今日はここで分かれようぜ」
何の話だとばかりに訝しがるAの腕を掴んで、億泰が何か言う前に商店街へむけて足早に歩き出した。
後ろから億泰の声が掛かるが、テキトーに受け流して人混みの中へとそそくさ逃げる。
ある程度進んだところで後ろを振り返れば、上手いこと億泰をまけたようで、振り回されて疲れた顔したAが恨めしそうに見上げてきていた。
「お使いなんて今まで一度だってしたことない」
「そー言うなよ。ああでも言わねーと億泰がついてくんだろ」
「ついてくるって…いて困るの？」
「困るってわけじゃあねーけど…」
Aが何か悩んでんのは見てわかるし、それを聞きたい気持ちもある。
昔からお互いなんでも相談してきたんだから、今更隠されるのは変な気がしたからだ。
でも、確かに億泰だってダチだから聞いて困ることはねーはずだけど…
「…ちーっと気分の問題だよ」
なんとなく、一緒に聞くのは癪だった。
俺の返答に余計に首を傾げたAは、そのまま視線を下げて自分の腕を見た。
俺もつられて目線で追うと、さっき掴んだ手がそのままで、思ったよりがっしりと、Aの手首を掴んでるのが視界に入る。
瞬時に、さっきの告白現場とか、Aが俺に片思いしてる可能性だとか、いろんな思考が脳裏に過ぎって、慌てて両手を上げる。
まるで拳銃でも突きつけられたみてーに挙がったそれは完全に行き場をなくしたが、AもAで、どこか気まずそうに顔を背けるから、余計に反応に困る。
少しの間その状態で固まってたら、横を通り過ぎた小学生の笑い声が耳に届いて、ゆっくり手を下ろした。
まだそっぽを向いたままのAから視線を外して、何とかしねーとと思考を巡らせると、ちょうどいい看板を見つけて指を鳴らす。
「ちょっと待ってろよ！すぐだから！」
言い終わる前に駆け出して、お目当てのそれを1個だけ買った。
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
