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Aも、まさか康一がって思って驚いてんのかと最初は思ったが、魚みてーに開きっぱなしだった口は次第に閉じて、訝しげな眼差しに変わる。
その変化がどうにも気になって、康一たちを見つつも、意識のちょいとばかしがAに向いた。
「この気持ちを打ち明けるのが怖くて…でも言わないでいると胸が張り裂けそうだし…嫌われてもいいから勇気を出して告白しようって思ったんです」
真剣な顔で康一に想いを告げる山岸由花子は、顔を赤くさせて、伏し目がちな目をうろつかせ、いかにもいじらしい女の子って感じだ。
動揺しまくりの康一も、次第に顔がニヤつき始めて、ここから見ても喜んでんのが分かった。
「なんで康一が〜〜ウソだろぉーウソだろぉー俺だってあんなこと言われたこたねーのに〜〜〜」
「おい泣くこたねーだろーなにもよぉ…」
今にも飛び出して康一たちの雰囲気をぶち壊さんとする億泰。
慌てて掴んで引き止めると、悔しそうに涙まで流して歯を食いしばりやがるから、さすがの俺も引き気味になる。
そんな俺らを見向きもせずに、Aは木の影からまじまじと康一たちを見つめていた。
こいつって、こんな人の恋愛に興味あるやつだったっけか…
違和感ってやつを覚えて、億泰を押さえつけながらも首を捻りそうになる。
「康一くん、ここ最近急に顔が引きしまりました。勇気と信念を持った男の顔って感じです。でも笑うと…その、可愛いし」
山岸由花子の言葉は甘ったるすぎたが、確かにそれには頷けた。
最初こそさえねー普通の高校生だったけどよぉ、スタンド使えるようになってから、ちょっと引き締まったよな。
「あたし、男の人の魅力って将来性だと思うんです。完成された人って一緒にいてつまらないと思うんです。康一くんはそれが輝いている！いつも見てたからあたしにはわかるんです」
「そしてそんな…康一くんのこと全部好きなんです」とダメ押しで告げられた最後の言葉に、ついには康一が顔を真っ赤にして焦り始めた。
山岸由花子があんなにもはっきり話してるっつーのに、康一はどうにも煮え切らねーようだった。
代わりに億泰の方がヒートアップしてきて、いい加減押さえつけるのも面倒になってくる。
もう飛び出すつもりがねーようだったから億泰から離れて一息つくと、逆に億泰の足に蹴られてAが膝をついたのが見えた。
駅前は荒めのコンクリートだから、また擦りむいてねーか心配になって手を差し伸べる。
一瞬だけ目があったがすぐ逸らされた。
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
