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「おい仗助！A！隠れろ！」
「ええ？なんで」
「いいから隠れろ！偵察すんだよー！」
俺と一緒に億泰に引っ張られたAが、よろめいて建物に手を着く。
今日はAの具合がそんなに良くねえみてーだし、寄り道しねーで帰ろうと思ってたのに。
でも確かに、女っ気なさそうな康一がって考えると、このあとの展開が気になるのも分かる。
「好きだなーおめえもよー億泰」と言いつつも、俺自身少しワクワクしてきていた。
「ありゃ確か…俺と同じクラスの山岸由花子って女だぜー」
ひょっこり壁から顔だけ出せば、Aも一番下から顔を覗かせて「山岸由花子…」と小さく呟いた。
心做しかさっきより顔色が悪そうだ。
「大丈夫か？具合悪ぃなら先に帰っててもいいぜ」
クレイジーダイヤモンドは医者じゃねえから、原因のわからねえ具合の悪さは治せねえ。
やっぱ早く帰って休んだ方がいいんじゃあねーかと思ってそう言ったが、Aは「大丈夫」と端的に答えて左の人差し指を噛んだ。
嘘つけ。
その癖が出る時はなんか思い悩んでる時だぜ。
「おい行くぜ仗助、A」
さっと走り出した億泰は、カフェのすぐ近くの街路樹の影に滑り込んだ。
俺もAと一緒に足早にそこへ向かって、身を隠すと、また3人顔だけ覗かせて康一と山岸由花子の会話を聞こうと耳をそばだてる。
「康一くん…呼び出したりしてその…迷惑でした？」
「え、いや…迷惑だなんて…そんな事ないけど」
どうやら呼び出されたのは康一の方で、呼び出された理由をあれこれとあげつらっている。
宿題のノートとか金とか、犬猫の受け取り先とか、次々に予想した理由が康一の口から出てくるが、肝心で且つ一番目星のつきそうな理由が出てこねーから、見てるこっちがやきもきしてくる。
それは山岸由花子も同じだったようで「康一くん」と言葉を遮って名前を呼ぶと、頬を赤らめながら真っ直ぐ康一を見つめた。
「思い切って言います」
「え？思い切って言うことかあ〜他になにかあるかなあ〜？」
それでもピンと来てねえ康一相手でも、山岸由花子は怯みもせず、はっきりと言い切った。
「あたし、康一くんのこと好きなんです」
「えっ？！」
「何だってェー？！」と思わず大声をあげそうになった億泰の口を慌てて塞ぐ。
雰囲気から言って想像はついてたが…
「おいおい確かに聞いた今の言葉は…マジかよ〜たまげたぜ康一にー…」
億泰が落ち着いたから手を離せば、その下でAが唖然としてるのが見えた。
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
