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仗助の恐ろしいセリフが聞こえたけど、それを遮るように億泰が「い、いや！ちがう仗助！」と、椅子を引いて立ち上がった音がした。
「かるいッ！」
すっかり嬉しそうな億泰の声色に、恐る恐る仗助の学ランから顔を上げ、彼の背中越しにチラ見する。
そこには腕を背面で組んで、肩の柔軟さを見せつける億泰がいた。
「肩がバカ軽だよ仗助ェ〜！肩に風船つけたみてーに軽いよぉ〜！」
さっき肩が抉れてるなんて言われていたけど、実際に見るとそんな事はなく、ハキハキと元気な億泰がいるだけだった。
「ど、どうなってるのよ？」
「ほれ！見ろよAもよぉ！ここまで肩の関節が柔らかくなってるぜ！今まで出来なかったのによぉ〜！」
上機嫌な億泰が無遠慮に回す腕は、確かに滑らかな動きで。
いつも猫背で堅苦しそうにしている姿からは想像もつかないほどの柔らかさだった。
「肩こりがなくなった！」
唖然としているのは私だけではなくて、一部始終を見ていた仗助も、二の句が告げないようだった。
そんな彼の学ランを引けば、目線は億泰に向けながらも、耳だけ傾けてくれる。
「ほ、本当に肩が抉れていたの？」
「あ、ああ、嘘じゃあねーぜ。みろよトニオが持ってる皿の上を」
指さす方を向けば、確かにソフトボール大のなにかカタマリがそこにはあって、思わず顔を顰めた。
代謝が良くなって云々言ってたけど、食事しただけで普通はそんなことにならないわ。
目がしぼむ水。
肩の皮膚が剥げる料理。
こんなの絶対異常よ。
「それでは少しの間失礼しマス。パスタの茹で加減をみなければなりませんので」
トニオさんはそう言って、億泰の垢がたっぷり乗ったお皿を下げつつ厨房へ戻った。
「あいつは天才だ！」とかなんとか手放しで褒め称える億泰に、完全に置いてけぼりな私たち2人は、どちらともなく目線を合わせた。
そして私を椅子に座るよう促しつつ、腰を屈めた仗助が億泰へ聞こえないトーンで呟く。
「...い、いや、やっぱり異常だぜ〜っ、異常すぎるよ！ここの料理はよぉ〜っ」
「私もそう思うわ...」
「幸いよぉ、今は億泰の料理作ってるからか、おめーの分は来てねえけどよ。もし来たとしても、やっぱり食わねえ方がいいぜ」
彼の青い瞳が、用心深そうに厨房への扉を一瞥してから、私を真っ直ぐ見下ろした。
「いいかA。絶対に口にするなよ。もしもお前になんかあったらと思うと、その時は俺も冷静じゃあ居られなくなるからな」
「...えっ」
そ、それはどういう...
続く (更新停止中)
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
