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「アナタも目が疲れていますネ。睡眠不足…ではなく、泣きすぎによる涙腺の疲れ目のようデスが」
ぽんぽんと肩を叩いて、トニオさんは優しく微笑んできた。
まるで労わられているようなそれに、なんとなく気まずくなった。
だって私が泣いている理由は、家の外で言えないようなことだから。
でも、私が普段から泣き虫だと知ってる仗助と億泰は特に気にする様子もなくて、(でもなぜか仗助は不機嫌そうな顔で)トニオさんを見ている。
「それ以外は健康ですネ！強いていえば、栄養が足りてないぐらいデス」
「そういやAも現金支給だって言ってたもんなぁ〜」
同じく自炊より外食やコンビニご飯の多い億泰が、分かる分かると首を振る。
「…たぶん、きみよりバランスは考えてるとは思うけど」
好きなものしか食べてない億泰と同類にされると、仗助のタイプである『女の子らしい』の枠組みから外れそうで嫌だ。
咄嗟にそう思って反論すれば、億泰は不満そうに唇を尖らせる。
そんな顔されたってどうしようもない。
それより仗助にどう思われたかと不安になって、こっそり彼を盗み見たら、その青い瞳と目が合ってしまった。
でもそれは一瞬のことで、私より先に仗助が目線を逸らす。
…え、っと、
あれ、なんだろこれ。
なんか、胸の奥の方、痛いかも。
本格的なイタリア料理への期待とか、同じテーブルで(億泰はいるけど)仗助とオシャレな食事が出来るとか。
色んなものでときめいていたはずが、一瞬で指先まで冷たくなっていく感覚に襲われた。
仗助に目を逸らされただけなのに。
「オー！ゴメンナサイ！説明する暇あったら料理お出ししなくてはイケませんでス。えーと、こちらのシニョールは？」
「…俺？」
そんな私たちの空気を読んでか読まずか、トニオさんの明るい声が響く。
テーブルの上のワイングラスに水を入れながら、今度は仗助の手を見ようとしたけど、彼は少し考えて掌を伏せた。
「ああ、俺はあんまし腹スいてねーからよー、コーヒーだけでいいっス。『カプチーノ』ひとつ」
「オ・カピートォ。かしこまりました」
そう言ってトニオさんは奥の部屋へと姿を消した。
たぶん隣の部屋が厨房に繋がってるんだろう。
そのままぐるりと部屋の中を見間渡す。
お店の壁にはいろんな絵画が大小様々な額縁に入れられて飾られていた。
調度品も気取らず、でも落ち着いた色合いで統一されていて素敵だし。
料理、美味しいといいなあ。
そんな事を考えながら水を口に含んだ。
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
