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昼休みの間、化学実験室を掃除してた康一の話を聞いて、俺たちは合点が入った。
要するに、あの山岸由花子という女は康一に近寄る女なら何だろうと排除しようとしてるってわけで。
焼却炉にいた女子生徒も、康一の掃除の手伝いをしただけであんな仕打ちにあったと言う。
しかもそれだけじゃあねえ。
昨日告白がうまくいかなかったって言うのに、一晩のうちに手網のセーターを仕上げてきて(しかもサイズぴったり)、手作り弁当の御重まで用意してきたんだとか。
マジにぶっ飛んでる女だぜ、山岸由花子。
すっかりビビリ上がった康一が由花子をはっきり振るなんて言い始めたから、俺と億泰が一肌脱ぐことにした。
ストレートに振ってどうにかなるような女なら、手当たり次第に康一に近寄る女を攻撃するわけがない。
厄介な髪の毛のスタンドも視野に入れなくちゃなんねえけど、とりあえず、まずは被害者を増やす前に康一のことを諦めさせねーと。
で、その対策ってのが、康一幻滅作戦だ。
俺と億泰が康一とダチってことは知れ渡ってっからな。
その俺たちが康一の悪口を、わざと由花子に聞かせて幻滅させようって腹だった。
放課後、早速その作戦を決行して、下校しようとしてた由花子に康一の悪口を聞かせることに成功した。
去っていく背中から放たれる威圧感は、どう考えたってフツーの女の子じゃあねーぜ、マジで。
垂れる冷や汗を拭った億泰と俺は、これで彼女が康一を諦めることを願ったが、山岸由花子は俺らが思ってる以上に思い込みが激しい女で、且つ行動力のある女だってことを知らなかった。
一旦自分で切りそろえられるだけ切って、その足で美容室に行った。
すっかり短くなった髪が首筋をくすぐって、毛先が視界を邪魔するのが鬱陶しい。
早引きで、本来なら学生がいる時間じゃあないから、やけにセーラー服が浮いてしまうけど。
なるべく人通りのないような道を選ぼうとしたけど、お昼時でもあって社会人が多い。
カメユーのそばの美容室を出て、しばらくぼんやりと突っ立ってた。
髪に指を通せば、あっという間に指の隙間から逃げていく。
これじゃあ朋子さんと同じくらい、かも。
いや、それよりはもう少しだけ長いかな…
…どっちみち、仗助の好みじゃあなくなっちゃった。
何度も溢れるため息を止めようともせず、無意識に繰り返し髪を指ですいて、とぼとぼと駅前通りまで歩いた。
そのままあの家に帰るなんて絶対嫌なので、とりあえずでカフェ・ドゥ・マゴに入った。
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
