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次の言葉を渋る億泰を急かせば、悩ましげに眉を寄せて、難問でも突きつけられたみてーに腕を組んだ。
「廊下の曲がり角の向こうにいるのは分かってたんだよ。分かってたんだけどよ、ぜってー曲がってくんなってAが言うからよ」
「曲がるな？」
「おうよ。だからよ、じゃあどうすりゃいいんだよって聞いたら、今日は具合が悪いから帰るってよ」
帰る？具合が悪いから？
湧き上がる疑問を一回飲み込んで、不思議そうに首を傾げる億泰の言葉の続きを待った。
「仗助にも伝えてくれって言うんだよ。あと教室の荷物も持ってきてくれって」
「…んで、億泰おめーAの容態も確認せずに荷物持ってったのかよ？」
「そりゃあ聞いたぜ？聞いたけどよ、クレイジーダイヤモンドで治せるもんじゃあねーって言うし、仕方ねーだろ？なあ仗助」
お手上げのポーズで深く息を吐く億泰。
たしかに昨日もあんまり調子は良さそうじゃあなかったけどよ。
…そういや、昨日の昼に由花子にちょっかいかけられたって言ってたな。
思い出すと芋づる式に、昨日の気まずい公園の出来事も出てくる。
とは言え、具合が悪いなら放っておくわけにもいかねーし。
「とりあえずAがいたところに連れてってくれよ」
「いいけどよ、もう帰ったと思うぜ」
「ああ…そうかもしれねーけど」
あの由花子はどうにも怪しい気がすんだよなあ。
スタンド使いとスタンド使いは引かれ合う。
間田の言葉が脳裏に浮かぶし、もしも、まだ具合が悪くてAがいたらと考えると無視なんてできなかった。
結論から言うと、Aはいなかった。
ただ、Aが曲がるなと言っていた廊下をよーく調べてみたら、乱雑に切られた黒髪が数本散らばってるのを見つけた。
やっぱり由花子は怪しい。
急いであの女を探してみれば、校舎裏の焼却炉で女子生徒と口論してるのを見つけた。
とんでもねーこじつけで女子生徒を泥棒猫呼ばわりしたかと思えば、由花子が立ち去ったあと、その女子生徒の髪が勝手にうねって動き始めた。
焼却炉の火を髪に灯して、水道へ逃げ惑うその女を髪の毛が拘束するのをみて、咄嗟に億泰のザ・ハンドが火のついた髪をこそぎ取った。
キーワードは髪だ。
やっぱり、あの山岸由花子はスタンド能力を持ってんじゃあねーか。
そうなると、Aがいた廊下に落ちてた髪も気になる。
もしかするとあいつも由花子の攻撃を…？
嫌な予感を抱えたまま、俺はある意味原因でもある康一をプールサイドへ呼び出した。
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
