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朝、大抵はおふくろの怒鳴り声で目が覚める。
少し前までは、夜勤明けのじいちゃんが問答無用で布団をひっぺがしに来たりしてたけど。
一階からなのに、頭に響く高い声に起こされて、半開きのカーテンから差し込む朝日に目が眩んだ。
リーゼントとポンパドールを作るため、それなりに長い前髪が目にかかる。
それが鬱陶しいし、ダサいしで、まずは母親譲りの黒髪を掻き上げるのが日課だ。
枕元に散らばってる漫画本が、ベッドから降りるために動いたのにつられて床に落ちる。
そういや読みながら寝ちまったんだった。
拾い上げるのも面倒だ。
それに早く降りねえとまたおふくろの怒鳴り声が聞こえてくる。
ハンガーにかけてある学ランのズボンをはいて、上着は手に持って階段を降りた。
タンクトップの中に手を突っ込んで腹を掻いたら、フライパン片手におふくろが睨んでくる。
おーこえー。
あくびながらにそれを見流して、俺はその足で洗面所に入った。
「仗助、あんた一体いくつになるまで親に起こさせるのよ」
ダイニングと扉一枚で繋がる洗面所に聴こえてくる小言。
下手に返しても口喧嘩にしかならねーのは学習済みで、こういう時は言わせたいだけ言わせる方がいいと知ってる。
全部右から左に流しながら顔を洗って、垂れてくる髪に櫛を通した。
いつもなら、当たり障りない小言もすぐに終わるのに、今日は少し違かった。
「いつまでもあんたがガキだと、Aちゃんに愛想尽かされるわよ」
おふくろにとって、Aは小さい頃からうちに遊びにくる顔馴染みで。
(そりゃ男と女だから)いつからか冗談でこういうことを言うようにはなってたけど。
普段通りの何気ない一言だったはずなのに、今日の俺にはやけに突き刺さって、思わず櫛を動かす手が止まった。
キッチンに向いてるおふくろはもちろん、俺が固まってることなんて知らねーし、まさかこの程度のことで…ショック…これはショック、なのか？
とにかく、衝撃を受けてるとも、露とも思ってねーんだろうけど。
俺は鏡に映る自分の顔を見て、思わず滑稽だなと思っちまった。
億泰が玄関まで迎えに来て、俺は半ば引きずられるように家を出る。
こいつは刈り上げだから、毎朝髪のセットなんてあっという間なんだろうが、俺はそうじゃあねーんだよ。
なんて、何回言っても聞きゃしねー。
まだ納得がいくほどセットも出来てないし、バス停が近づくにつれてなんだか気まずいしよぉー。
昨日からなんだか憂鬱だぜ、仗助くんはよ。
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
