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「き、貴様〜ッAと億泰に何を飲ませやがった！」
「落ち着いテ！目玉がしぼむのは一時的なものでス」
次のお皿を持って厨房から出てきたトニオさん。
すぐさま胸ぐらに掴みかかろうと仗助が腰を浮かせるけど、それをトニオさんは制する。
「私は自分の料理に誇りを持ってまス。お客様の健康を害するものは決してお出ししません。そのミネラルウォーターはアフリカ、キリマンジャロの5万年前の雪解け水で、眼球内を汚れとともに洗い流し、睡眠不足を解消してくれる水なのでス」
「き、キリマンジャロの雪解け水って言ったって…」
目玉がしぼむ水なんて、今まで聞いた事ないわ。
訝しむ私と仗助を交互に見るトニオさんは、まず仗助を指さした。
「…アナタも飲んだのに涙が出ないのは、アナタは昨日バッチリ睡眠をとっているからデス」
そして次に私の濡れた頬を指先で拭って、微笑む。
「シニョリータは浅い睡眠だったようでスね」
「わ、私も？」
「目玉がしぼむほどではありませんが、涙が出たということはそういうことデス」
思い返せば昨日は(というかいつも)眠りは浅い方だと自覚しているわ。
その原因は悪辣な家庭環境にあるから、周囲に話したことなんてないのだけど。
じゃあ、本当に眼精疲労がある人間だけに効果がある水だというの？
「仗助！A！眠気が吹っ飛んだぞッ！」
仗助と互いに目配せして、この信じられない状況をどうしようか沈黙が降りる。
そこに割り込んできた億泰のはつらつな声で、2人して肩が震えた。
「10時間熟睡して目醒めたみてぇーなバッチしの気分だぜェーッ！」
いつも夜中までゲームして腫れぼったい瞼の億泰。
でも今はすっきりとした目元になっていて、心做しか表情も顔色も一段階明るく見える。
それを見た仗助は、大きな体を丸めて私に耳打ちしてきた。
「おい、どうなんだコレ？Aはどう思うよ？」
「どうもこうも…」
手品みたいなものなのか、料理の腕をよく見せるパフォーマンスなのか。
答えを知らない私は口篭るしかないし、なにより鼻腔をくすぐる仗助の香水のせいで思考が余計にまとまらない。
しどろもどろになってる私に、仗助は真剣な眼差しのまま更に耳へ口を寄せてきた。
「この後の料理、Aはすぐに口にすんなよ、いいな？」
「でも体に害はないって…」
「なぁんか怪しいんだよあのイタリア野郎。おめーを危ねー目に遭わせるわけにはいかねーだろォ」
「わ、分かったわよ」
な、なによ。
ドキッとするわ。
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
