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承太郎さんの顔見たら、一発で孫だってバレちまうぜ。
Aのこともあるし、できれば外で待ち合わせたい。
「仗助。この写真、どうしたの？」
そう伝えようとしたところで、コーヒーを片手に、テーブルに置いといた写真を見つけたおふくろが話しかけてきた。
昨日承太郎さんから受け取った、片桐安十郎…承太郎さん曰くアンジェロの写真を見てる。
「さっき会った牛乳屋さんだわ。知り合いなの？」
さっき会った…？
何度か俺も牛乳配達の人に会ったことがあるが、この地区の担当はもっと若い男だったはず。
アンジェロが、牛乳を…？
おふくろの見間違いじゃあないのかと顔をしかめた時、コーヒーを含んだその口の隙間に、今まさしく話題になってる水のスタンドが滑り込んで行くのが見えた。
『おい仗助！仗助どうした？』
「やばい、遅かった。今、コーヒーからおふくろの口の中に入っていくのが見えた」
鏡の前にあるスタイリングオイルを急いで水道に流し、瓶の中身を空にする。
そのボトルのキャップをきっちり締めて、俺はおふくろに近づいた。
ようやく髪のセットが終わったと思ったのか「あんたもコーヒー飲む？」と気を利かせて立ち上がるおふくろ。
「ン…そうだな、ミルクと砂糖も入れてくんない」
「ミルクと砂糖ね」
おふくろの真後ろ。見えねえ角度に回って、なるべく自然な動きで俺のスタンドにさっきの空き瓶を持たせる。
そしてそれを持ったままの拳で、おふくろの胃のあたりをぶん殴って大穴を開けた。
すかさず持ってた瓶を砕いて、貫通したおふくろの腹の穴から拳を引き抜く。
…よし。
手の中の瓶は元あった形に直した。
おふくろの腹も、本人が気づかねえうちに治してある。
さっきと違うのは、この瓶が空き瓶じゃあなくなった。それだけだ。
洗面台に戻って、俺は置き去りにしていた子機を手に取った。
「もしもし承太郎さんスか？スタンド、捕まえたんですけどぉ…」
『なに？』
一度砕けて元に戻った瓶は、もう空き瓶じゃあない。
その密閉空間には、さっきおふくろの胃袋の中から取り出した水のスタンドが窮屈そうに詰まっている。
「どうしますか？こいつを…」
何本バスを見送ったっけ。
あの髪型のせいで遅刻常習犯の仗助を、バス停で待つのがいつのまにか日課になってしまっていた。
昨日、今までにないくらい取り乱してしまったこともあり、今日くらい別登校しようかと思った。
でも、まずは仗助に攻撃？したこと、謝りたかったんだけどな…
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sora(プロフ) - 雪姫さん» 「星の息」と「ジュエリーテイルは溢れ出す」のどちらもを更新し続けたいと思います。以前ほどのハイペースな更新はできていないので、気にせずのんびり養生ください。また雪姫さんが読みにきていただける日をお待ちしています。よろしくお願いいたします。 (2020年12月5日 22時) (
レス) id: 1d20492120 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 雪姫さん» 書き込みありがとうございます、もちろん覚えていますよ。しばらくご意見を頂けていなかったので、お忙しいのかと思っておりました。まさか病気とは思わず…これからより一層寒い時期になりますし、まずはご自愛頂ければと思います。私の方ものんびりではありますが→ (2020年12月5日 22時) (レス) id: 1d20492120 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - ジョジョの通知が来ていた時はとても驚きました。まさか、soraさんだとは思わなくて。四部も大好きなので、無事病気が完治した(緩和した)時には読ませて頂きたいなと思っています。長らく読めていませんが、今でも彼女が本当に大好きです。ずっと応援しています。 (2020年12月5日 0時) (レス) id: 10ca58f2a4 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - 覚えてくださっているのか分かりませんが、お久しぶりです。最近病気の関係で文章を追うのが難しくなってしまい、大好きな博愛の賢者の行先を見届けられていないのが辛く、このサイトからも離れてしまっていたのですが、久々に少しサイトを開き、お気に入り作者の新作と (2020年12月5日 0時) (レス) id: 10ca58f2a4 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 豆腐の角さん» こんばんは。書き込みありがとうございます。自分でも新しいジャンルに手を出したなあと思っています。バトルはあまり得意ではないので、バトル以外のところに重きをおいて描いていきたいと思います。時期的におかしなチョイスですが、この小説もよろしくお願いします。 (2020年8月26日 22時) (レス) id: 1d20492120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年8月25日 16時
