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人質がいるのにコンビニ強盗に突っ込んで行くとかなに考えてんだ、とか何とか。
たしかに今思えば冷静さに欠いてたかもしれねーけどよぉ、人のヘアースタイルを馬鹿にしといて、目を瞑れって方が無理な話だぜ。
素直に説教を受けていたら、収まりかけていた騒ぎがまた大きくなった気がした。
それも、さっきまで強盗でざわめきの中心だったここじゃなく、小さな路地の方に人が流れていってんのが分かる。
俺に説教垂れてたおまわりさんも、不思議に思ってそっちに向かってったから、ようやく俺も解放された。
「グレート、ナイスタイミングだぜ。この隙に…」
「仗助くん！」
さっさととんずらしちまおう。
Aには悪いが、明日置いていったことを謝ろう。
これ以上ここにいたら俺の素性がばれて、警官であるじいちゃんに今日のことがチクられちまう。
心の中でAに謝りながら腰をあげたら、血相を変えた康一が駆け寄ってきた。
顔が真っ青で、何かに怯えているように唇が震えてんのが分かる。
「おう、どうしたよ康一」
「そ、そこの路地で…！Aちゃんが怪我して倒れてるんだよー！」
「なんだと？！」
怪我程度ならいい。
倒れるほど重症ってことか？
カバンを拾うのも忘れて駆け出し、野次馬どもをかき分けて騒ぎの中心に躍り出ると、数人のおまわりに囲まれてぶっ倒れてるAが見えた。
コンクリートに滲み出た血の量はなかなかあるように見えたが、大丈夫だ、俺がいりゃあ治せる。
「またお前か！部外者は離れろ！」
「部外者じゃあねえスよ」
こいつは俺の親友だ。
理由はそれで十分だぜ。
うつ伏せのAを抱えれば、ぐったりと血の気を失った顔が露わになる。
どうやら胸をひと突きにされたみてーだ。
誰がAをこんな目に遭わせたのか分からねえが、警察も集まった白昼堂々、誰にも気づかれずに女を1人ぶっ刺すなんて相当イカれてやがるぜ。
「待ちなさい！どこへ行くんだ！その子を離せ！」
Aを抱えたままその場を去ろうとしたら、おまわりの1人が俺の肩を掴んだ。
くそ、今はけっこー腹立ってんスよねえ。
「すみません。こいつのことなら大丈夫なんで、離してもらえますか」
「大丈夫って…血だらけじゃあないか」
「でも傷はないっスよ」
ほらとAを見せれば、さっきまでどくどくと血が流れ続けていた胸の傷は癒えて、おまわりが目を白黒させた。
その隙にさっさとAを抱えて歩き出す。
心配そうに追いかけてくる康一を確認しながら。
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sora(プロフ) - 雪姫さん» 「星の息」と「ジュエリーテイルは溢れ出す」のどちらもを更新し続けたいと思います。以前ほどのハイペースな更新はできていないので、気にせずのんびり養生ください。また雪姫さんが読みにきていただける日をお待ちしています。よろしくお願いいたします。 (2020年12月5日 22時) (
レス) id: 1d20492120 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 雪姫さん» 書き込みありがとうございます、もちろん覚えていますよ。しばらくご意見を頂けていなかったので、お忙しいのかと思っておりました。まさか病気とは思わず…これからより一層寒い時期になりますし、まずはご自愛頂ければと思います。私の方ものんびりではありますが→ (2020年12月5日 22時) (レス) id: 1d20492120 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - ジョジョの通知が来ていた時はとても驚きました。まさか、soraさんだとは思わなくて。四部も大好きなので、無事病気が完治した(緩和した)時には読ませて頂きたいなと思っています。長らく読めていませんが、今でも彼女が本当に大好きです。ずっと応援しています。 (2020年12月5日 0時) (レス) id: 10ca58f2a4 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - 覚えてくださっているのか分かりませんが、お久しぶりです。最近病気の関係で文章を追うのが難しくなってしまい、大好きな博愛の賢者の行先を見届けられていないのが辛く、このサイトからも離れてしまっていたのですが、久々に少しサイトを開き、お気に入り作者の新作と (2020年12月5日 0時) (レス) id: 10ca58f2a4 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 豆腐の角さん» こんばんは。書き込みありがとうございます。自分でも新しいジャンルに手を出したなあと思っています。バトルはあまり得意ではないので、バトル以外のところに重きをおいて描いていきたいと思います。時期的におかしなチョイスですが、この小説もよろしくお願いします。 (2020年8月26日 22時) (レス) id: 1d20492120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年8月25日 16時
