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頭首から石化武器を盗むと決めたアマリリスは、島一番の美少女になることを目指した。
それは、頭首の傍に近寄るため。
「頭首はめっぽう引きこもりらしくてな。後宮に入った者がたまに目通りを許される。だが、その後宮に入るためには美少女選抜に合格しなきゃいけないという話なのだ」
「…後宮…？」
あれ、後宮って…
「選抜には宰相イバラと、島一番の戦士モズという男が来るらしい。アマリリスだけでは武力に心もとないからな、戦える女子である私もその…」
「まってまって。モズって…」
まさかだけれど。
「私が溺れてるのを助けてくれたのが、モズだよ」
島一番の戦士と本人も豪語していたから、間違いない。
ということは私は最初から、石化武器にほど近い男に拾われたことになる。
これって、チャンスだったんじゃないの？
しかも、アマリリスとコハクが潜り込もうとしている後宮から、私は脱出してきたところだ。
「じゃあお前が言ってたデケえツリーハウスっつうのは…」
「後宮だと思う。兵士も沢山いたし、てっぺんには天守閣みたいに豪華な小屋があったし」
「え、選抜はどうなってんの？」
どさくさに紛れて連れ帰られた感はあったけれど…侵入者がいると分かって開催しない可能性もある。
だから、わざわざ時間をとって選抜せずに連れていった…とか？
不思議に思って首を傾げていたら、私をちらりとみたあとに、石神千空が何の気なしに言った言葉が私を逆撫でした。
「そのモズっつう男、名前通り鳥並の視力かもな」
「…それ喧嘩売ってる？」
なんであなたにそんなこと言われないといけないの。
ジト目を向けても、石神千空は素知らぬ顔だ。
ドレスだって借りて、(名前を聞くの忘れたけれど)島民のお母さんが髪だってといてくれた。
イヤリングもネックレスもつけて着飾ってる女の子(仮にも妻？)に向かって、可愛くないって今遠回しに言った？
…もちろん、自分でも胸張って美少女だと言えないことくらい、自負してますが。
こちらを見てくるコハクは、呆れ顔でも確かに可愛い。
彼女に比べたら、そりゃ見劣りするだろうけれど…
「別に、あなたに褒められなくてもいいもの。モズは可愛いって言ってくれたから」
お芝居でも他の子とキスの真似するような人ですからね〜。
それに選ぶのはモズとイバラという宰相なんでしょう。
石神千空に褒められたって、これっぽっちも意味ないもの。
つんとそっぽを向いたら、「まあまあ」とメンタリストが仲裁に入ってきた。
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sora(プロフ) - 北さん» そして、この小説をきっかけにアニメだけではなく、原作まで手を伸ばしていただけたこと本当に嬉しいです。原作の彼らが大好き過ぎてできた作品なので、是非本編を片手に読み進めていただけると幸いです。宝島編はまだ続きますが、最後までよろしくお願いします。 (2020年8月2日 16時) (
レス) id: 1d20492120 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 北さん» いつもご感想ありがとうございます。小さな手がかりからでも誕生日を当てられるくらい、彼も彼女のとの些細な日常を大切にしていると思います。いつも静かに寄り添ってくれていたからこそ、真正面からぶつかるのは、彼自身ドキドキしたかと思いますが。→ (2020年8月2日 16時) (レス) id: 1d20492120 (このIDを非表示/違反報告)
北(プロフ) - 実は私、アニメ民でほとんど内容を知らなかったんです。けれど、この小説を本当に楽しく読みたいと思い、漫画も読み始めてしまいました。（ついでに星の息も読み返してしまい追いつくのが大変でしたが）。これからも無理のない程度に頑張って下さい。楽しみにしています (2020年8月2日 0時) (レス) id: c788d63342 (このIDを非表示/違反報告)
北(プロフ) - 千空が誕生日を当てたとき、なんてヤバイやつなんだ…と心から尊敬しました（一個前の作品と続けて読んだためこの章じゃないかもしれませんが）。本当にsora様の書くお話が好きでたまりません (2020年8月2日 0時) (レス) id: c788d63342 (このIDを非表示/違反報告)
北(プロフ) - 完結お疲れ様です。お疲れ様でした。本当…もう…素敵でした…。私の語彙力では言い表せませんが、とにかく読んでいて幸せでした。愛史ちゃんの記憶が消えてしまってとても悲しいですが、記憶がなくなってもなお、千空を信用していてなんだかきゅんきゅんします。 (2020年8月2日 0時) (レス) id: c788d63342 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年7月19日 22時
