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安室side

「......どう言う事だ。早川」

早川A同じ警察庁警備局警備企画課に所属している同期の女だ。
黒の組織を追う担当ではないが、彼女もまた潜入捜査を行っている。

『どうって、何?降谷が私を無理矢理ここへ連れて来たんでしょ?』

さっきのおしとやかな様子とは打って変わって足を組んで偉そうな態度を取っている。
そう、彼女は天性の猫かぶり女なのだ。
そして彼女が猫をかぶっている事は風見も、同期の奴らも誰も知らない。
知っているのは僕だけだった。

「相変わらずお前は猫をかぶるのがうまいな。こんなくそ女だとは誰も思ってないだろうに」
『くそ女じゃなくて、私は美しい良い女よ。貴方以外の全人類はそう思うわ。
クソなのは貴方の方でしょ?クソ男さ〜ん』
「残念ながら俺は良い男だからな。こんなイケメンで優しい男がクソな訳ないだろ」
『は?自惚れんなよ。おまえイケメンじゃねし』
「お前こそ自惚れるんじゃねぇ」

警察学校時代からこんな感じだった。
二人きりになるとののしり合いが始まる。

早川は軽く舌うちをしてから自身の鞄からUSBメモリを取り出した。

『これ、風見が急がしそうだったから届けてやったのに。何なのよ通り魔事件って。運わる過ぎ』
「日頃の行いが悪いからだな」
『あ?届けてやったのになんだその言い方は』

そんな言い合いをしながら僕は、彼女の手に持っているUSBメモリを奪い取る様に取った。

『はぁ!?持って来てやったのにお礼の一つもないの!?』
「まぁ、及第点だな」
『うわぁ、ほんとお前クソ野郎だな』

お前に言われたくない。
そう言いながら僕は棚の上の方にあった救急箱を取る。

『え?何?ほんとに手当するの?お前が優しいとかキモすぎて吐く』
「これで手当せずに出て来たら怪しいだろ。お前そんな事も分からないのか。ばかなんだな。あぁ、馬鹿だった」

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なみ - とっても面白いです。更新楽しみに待っています!!続きが楽しみです! (2019年8月8日 10時) (レス) id: 0ffda98372 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO - 面白いです!更新待ってます! (2019年4月14日 21時) (レス) id: 5129f74190 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:数の子 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年4月3日 9時

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