クソ女とクソ男42(田噛目線) ページ42
「え?」
Aは絶望した顔をする。
驚きと悲しみと怒りが混ざったような
そんな顔だった。
Aは力なく笑い
「嘘............だよね?」
とかすれた声で言う。
「........... 悪かった」
Aは大きく目を見開き
大粒の涙を流し始めた。
「田噛の馬鹿。何で言っちゃうの?」
Aは震えた声で言う。
「.......ごめん。つい」
正直自分でも何であのとき言ってしまったのか分かっていない。
なんとなく言った。そんな理由だ。
「馬鹿。田噛の馬鹿。佐疫は私の事好きじゃない事ぐらい分かってたでしょ」
「...............,ごめん」
「馬鹿。馬鹿。馬鹿」
「ごめん」
俺が何度謝ってもAの涙は止まらない。
後悔はしていた。
何故言ってしまったのだろう。
申し訳ない。
でもどこかでAは笑って許してくれるのではと期待していた。
「田噛なんて大嫌い」
そんな事あるはずないのに。
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数の子(プロフ) - 木舌love氏さん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2017年1月16日 6時) (レス) id: 06c0b3bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
木舌love氏 - 続きが気になります!頑張ってください! (2017年1月16日 2時) (レス) id: bd5d392b34 (このIDを非表示/違反報告)
数の子(プロフ) - リオさん» ありがとうございます!更新がんばります! (2017年1月14日 7時) (レス) id: 06c0b3bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - 面白いです!更新頑張ってください! (2017年1月13日 21時) (レス) id: 32d2ecd78b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:数の子 | 作成日時:2017年1月10日 15時