【獄都事変】クソ女とクソ男【田噛】

クソ女とクソ男15 ページ15

「田噛くん起きて！」

「田噛、今日から授業あるし早く起きて」






「......」








今は田噛を起こしているのだが
全然起きない。



田噛は朝弱いからいつも一番最初に起こす。



殴って。








「田噛全然起きなそうだから、佐疫は他の人起こしてくれない？」








もっと佐疫と一緒に居たいけどしょうがない。









「うん。じゃあ田噛はおねがい！」




佐疫はそう言うと部屋を出て行った。






佐疫の足音が聞こえなくなるのを確認する。








「おい、田噛起きろ」






「......」






反応が無い。

ので



田噛のベッドを蹴る。








ガンッ







「.....このクソ女........」






田噛はさすがに起きて、こちらを睨むとまた寝た。









おい。起きろよ。






最終手段で私は田噛を殴る事にした。


いつも殴ってるけど。









私が勢い良く拳をおろす。









パシッ







田噛が私の拳を掴み、こちらを睨む。









「本当にお前クソだな」




「クソはてめぇだろ、さっさと起きろクソ」









結局田噛は目が覚めたようで、
身支度をすると言って私を部屋から追い出した。




おい。起こしてやったの私だろ。


本当にクソだな。

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