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「降谷さん、お久しぶりです」

公安に戻れば皆嬉しそうに言った。

「次の仕事があるから、明日すぐに居なくなる。
今日ここでの仕事はおわらせる」

俺は自分のデスクに座りさっそく仕事にとりかかろうとすると
「降谷くん」
と俺の名前を呼ぶ声がした。

静かで抑揚が無く、素っ気ないこの声は

「佐々木か.....。お前も帰ってたのか」

そう同じく黒の組織に潜入しているズームこと佐々木Aだった。

「..................えぇ、まぁ」

佐々木は目を会わせずに答えた。
彼女はいつもそうだ。
潜入捜査ではあんなに俺の事を好きと言ってここでは素っ気ない態度をとる。
何故そんな事をするのだろうか。

聞きたいけれど、聞けない。

俺と彼女の間には大きな見えない壁があるからだ。
警察学校時代からそうだ。
佐々木は俺とは必要な事以外一切話さず、目を会わさない。
唯や萩原、松田や伊達達とは普通に話しているし、
警察学校の友人から「お前の事嫌いってたぜ」と言われたので
相手は相当俺の事が嫌いらしい。

だから俺と佐々木の間に見えない壁をつくり、お互い関わらないでいたのに。

『バーボン、大好き!』

ズームの時のあれは何なのだろうか。
俺には彼女の言葉が嘘に見えないのだ。

ズームは....佐々木Aは何を考えているのだろうか。

「降谷くん、聞いてる?」

「え?」

聞いていなかった俺の様子を見て佐々木は一つため息をこぼし

「..........もう一回説明するから、聞いてて」

と静かに言った。



説明のときもやっぱり俺と目をあわせる事は無かった。

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(プロフ) - 私の好みドンピシャです!ありがとうございます!更新待ってますね! (2018年3月28日 0時) (レス) id: 056a8fea55 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - こんな作品待ってたんです!!更新、とっても楽しみにしてます(^O^☆♪ (2018年2月10日 14時) (レス) id: 39bfad530b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:数の子 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年2月8日 19時

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