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「この紅茶凄くおいしい!!」
「それはよかった」
やはり、好きになれない。彼女の笑顔を。
あくまでも彼女自体を言っている訳ではなく、彼女の笑顔が嫌いなのだ。
それはジンやベルモットに向ける敵意ではなく、もっと他のなにか。
うまく言葉で説明できるものでは無い感情だ。
彼女の笑顔を見ていると何が真実なのか分からなくなってしまう。
俺は潜入捜査をまかされている立場で、人以上に人の気持ちを読み取れる。
たとえ何を考えているかわからないジンやベルモットなども多少はわかる。
そして俺の見る限り彼女の笑顔は本物だ。そこに嘘や偽りも無い。
俺に対する明らかな好意も嘘は無い。
だから嫌なのだ。
だって、彼女は__________「バーボン?」
「え?」
ズームの声にハッとする。
「どうしたの?そんなに眉間にしわを寄せて」
「......あぁ、別に少し考え事をしていただけですよ」
俺がそう言うとズームはまたケーキを頬張る。
だって彼女は_________________降谷零が嫌いなのだから。
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暁(プロフ) - 私の好みドンピシャです!ありがとうございます!更新待ってますね! (2018年3月28日 0時) (レス) id: 056a8fea55 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - こんな作品待ってたんです!!更新、とっても楽しみにしてます(^O^☆♪ (2018年2月10日 14時) (レス) id: 39bfad530b (このIDを非表示/違反報告)
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