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風見side
「って事があってよ」
話し終えると河合は残り少ないカツ丼を一口食べて水を飲んだ。
「んで、どうするんだよ」
「え?」
「え?じゃねぇよ。お前、早川に告白しないの?」
.......簡単に言ってくれるな....。
「そんなに簡単な話じゃないんだよ」
Aが俺の事を好き。
それは長い間片思いしていた俺にとっては最高に嬉しい事だった。
だけど、それを知るのが遅過ぎた。
行動に出るのが遅過ぎた。俺もAも。
「降谷さんと早川は付き合ってるんだ。
きっと降谷さんは早川を絶対に離さないしなにより降谷さんの方が早川を幸せにできる」
そうだ。
警察学校をトップで卒業できる程の頭脳と強さそれに加えてあのルックス。
何となく勉強をしてきて公安部にたまたま入れた俺とは訳が違う。
河合は残りのカツ丼を一気に口の中に入れ、無理矢理のどに流し込みまた水を飲み俺の目を見つめた。そのまま数秒俺の目を見ながら「お前がそれでよくても早川は泣いてたんだ」と少し冷たい声で言った。そして河合はいつもの明るい声に戻り「仕事もどるぞ〜」とレジへ向かう。
______お前がそれでよくても早川は泣いてたんだ
その言葉が俺の頭から離れる事は無かった。
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成人済女児(プロフ) - 本当に本当に出会えてよかった夢小説です。素敵な作品を書いてくださり本当にありがとうございます。今人生で一番幸せです。これから何度も何度も読み返させていただきます。終わり方も素敵で号泣しながら読んでいました。大好きです。本当にありがとうございます! (2022年8月27日 10時) (レス) id: f6d3b20fef (このIDを非表示/違反報告)
成人済女児(プロフ) - 素敵な夢小説をありがとうございます。4ヶ月前に風見裕也を好きになった新参者でそれからずっと夢小説を探していたのですが中々私に合う夢小説はありませんでした。そんなときこの夢小説を見つけて、読んで、胸が締め付けられるくらいキュンキュンしました。→ (2022年8月27日 10時) (レス) @page18 id: f6d3b20fef (このIDを非表示/違反報告)
らー - すごく、すごく良かったです。一気読みしちゃいました!私が思い描いていた作風でまたほんとに素敵な終わりかたで… この作品に出会えて本当によかったです!!!!! (2022年1月5日 2時) (レス) @page16 id: 3a63c576d7 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - 数の子さん» 続きが気になります!待ってます!! (2019年1月27日 19時) (レス) id: 644073c0b8 (このIDを非表示/違反報告)
夜空。(プロフ) - ア"ア"ア"ア"ア"降谷さんんん!こーゆう小説探してました!!何か...何かすごいです!!(語彙力が無い)泣きそうになりました()これからも更新楽しみにしてます!!頑張ってください! (2018年8月15日 16時) (レス) id: 50d20e9bb9 (このIDを非表示/違反報告)
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