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「裕也どん聞いて下され」
「......なんだよ今仕事中だぞ」
「まぁまぁ、そんな固い事言わないでよ。どうせ今日も残業だし」
「悲しい事言うな」
私は昨日あった事をいち早く裕也に伝えるべく仕事中に話しかける。
仕事はどうせ残業しないと終わんないし、今話そうが話さまいが関係ない。
うふふ、社蓄だよ♡
「昨日のお見合いの事なんだけどね、
相手が凄くいい人でまた次合う約束したんだ!」
私がそう言うと裕也はどこか悲しそうな顔をする。
「そうか、よかったな」
言葉では祝っている顔は笑っている。でも、何故か悲しそうだ。
「裕也、なにかあったの?無理して笑ってない?」
私がそう言うと裕也は見ていたパソコンから目を離して私をみつめる。
「裕也?どうしたの?」
裕也は悲しそうな笑顔を浮かべながら口を開けた。
「............俺を嫌いにならないか?」
何を言われるのかと思えば、簡単すぎる質問をされる。
まさに愚問だ。
「嫌いになる訳ないじゃん。一生好きだよ」
私の答えを聞くと裕也は私の目を見つめる。
「好きだ」
「........................................は?」
「Aの事が好きだ」
裕也の顔は真剣だ。
まるで幼なじみとしてではなく、一人の女として好きだという気持ちを訴えているようだ。
「こんな俺でも、嫌いにならないか?」
「嫌いになんて________」
なるはずないのに、
何故かその言葉がすんなり出てこなかった。
「風見、ちょっといいか?」
すると上司が裕也の名前を呼んだ。
裕也は少しこちらを見ると、また上司に視線をもどして、
「今行きます」
と言って席を立った。
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数の子(プロフ) - salomeさん» 期待に答えられる様に頑張ります! (2017年10月17日 7時) (レス) id: 06c0b3bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - この後どんな展開に為って行くか分からないけど降谷さん夢主に告ったから猛アタックする展開が良いな (2017年10月16日 21時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
数の子(プロフ) - 星宮優さん» コメントありがとうございます!楽しく面白くと思って貰えると嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2017年10月15日 19時) (レス) id: 06c0b3bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
星宮優 - いつも楽しく面白く読ませて頂いています。これからも更新頑張って下さい! (2017年10月15日 19時) (レス) id: e09e774fd8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いいですよ私もけっこう好きなので (2017年10月14日 17時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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