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薄暗い廊下に私と降谷さんのコツコツと言う靴の音が響く。
それ以外の音は無い。そのせいなのか、とても緊張させられる。
「こんなに薄暗いところで取り調べを?」
「あぁ、奴はまだ爆弾の在処を吐いていない。
もし逃げられでもしたら市民の命が危ないから、警備が厳重なんだ」
ヒロレボ傷つけんじゃねぇよ!って思って引き受けたけど、なんかヤバそうじゃね?
私ヤバい感じの仕事引き受けちゃった感じ?
「ここだ」
降谷さんは白いドアの前でとまる。
白いドアは、今まで歩いて来た古い薄暗い感じでは無く、
カードロック式でいかにも最新式という感じがした。
ドアを見張っているであろう警備員のような男が私に敬礼をする。
そんな男を横目に降谷さんはスーツの内側からカードキーを取り出して、
それをドアノブにある機械にかざした。
その瞬間、ガチャリとドアが開く音がする。
おぉ.......ハイテクだ........
「連れてきました」
部屋に入るとそこに犯人がいる訳ではなく、取り調べをする人物を探せと降谷さんに依頼したであろう人物だった。
「おぉ、君か。ヒーローレボリューションに詳しいというのは」
「はい、昔から好きだったもので...」
それは頼もしいなと言うと男は私に手を差し伸べる。
女だからと色々嫌みを言われる事が多い警察庁ではこんな風に快く受け入れてくれる人は少ない。
私は男に好感を持ちながら差し出された手を握り返す。
「私は前回あそこにいる男に取り調べをしたんだが、ヒーローレボリューションと言うものにさっぱりでな。なかなか奴も吐いてくれなくて困っていたんだ」
あそこ、と言うのはここから眺められる部屋の事をさしていた。
今いる場所は取り調べをしている様子が見られる民家の窓くらいの大きさのものがあり、
そこから犯人であろう男が椅子に座っているのが見える。そしてその横に取調室につながるドアがあった。
「奴はこちらの揺さぶりにまったく動揺しない。
だからこちらが逆に動揺してしまうんだ。冷静に頼む」
「わかりました」
私は取調室につながるドアをあける、
すると後ろから「気をつけろよ」と言う降谷さんの声がした。
「心配しないでください」
私は自信たっぷりの笑顔で降谷さんそう言った。
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数の子(プロフ) - レリア(黒赤蓮梨)さん» コメントありがとうございます!新鮮と言っていただけると嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2017年10月8日 12時) (レス) id: 06c0b3bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
レリア(黒赤蓮梨)(プロフ) - 続編おめでとうございます!!夢主が腐女◯なんてとても斬新で面白いなって思いました!これからも作者様のペースで頑張って下さい(*^_^*)密かに応援してます!(о´∀`о) (2017年10月8日 9時) (レス) id: 4816739c93 (このIDを非表示/違反報告)
数の子(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!これからも更新がんばります! (2017年9月27日 6時) (レス) id: 06c0b3bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2017年9月26日 20時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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