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風見side
今日のAはいつもより機嫌がいい。
昨日なにか良い事があったのだろうか。
俺はそんな事を思いながら休憩場でコーヒーを飲んでいた。
「裕也ぴっぴ、休憩ですかな」
するとそこにコーヒーを持ったAがやって来る。
裕也ぴっぴってなんだよ。
「お前、今日なんか機嫌いいよな。何かあったのか?」
俺がそう言うとAは食い気味に「そうなの!」と言う。
そなのか。
「昨日裕也に言った通り、降谷さんと二人で食事したんだけど、
変態だけど、こっちの性格の方が良いって言ってくれたの!降谷さんって顔だけじゃなくて性格までイケメンなんだね!憧れちゃうわ」
流石降谷さん、後輩が変態だとしても受け入れるのか。
「あのかっこよさは国宝級だろ。人間国宝に認定したほうがいいと思うな私。
まぁ私顔で言ったら赤井さんの方がタイプなんだけどね!」
「.......お前、本人の前でそれ言うなよ」
「誰が俺よりタイプなんだって?」
すると、俺たちの会話を聞いていたであろう降谷が黒い笑顔を浮かべてやって来る。
「ふ、降谷さん.....」
Aは「あ、これ死んだな」と言う顔をする。
ドンマイ。骨は拾ってやるよ。
「いや、あのですね私はもちろん降谷さんが一番カッコいいと思ってますよ。世界で一番。宇宙で一番。生物で一番ですよ。降谷さんよりかっこいい人間なんてこの世に存在しませんよ。
別に私はニット帽をかぶった目つきの悪いFBI捜査官で名前の最初の文字が『あ』なんて人の方がタイプなんてことはないですよ。神に誓えますよ。あ、神は降谷さんか、失礼しました」
すげぇ喋るなコイツ。
「まぁいい」
降谷さんはそう言うとなにやらAと二人で仕事の話をし始めた。
Aの表情はいつもみたいに猫をかぶっている訳ではなく自然だ。
Aの理解者が増えたのは良い事だ。
しかし、それと同時に俺だけが知っていたはずのAの表情だったのにと思う自分もいた。
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推しが尊いマン(プロフ) - 始まりから面白すぎwww最高でございますッw (2020年12月4日 14時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 評価100票め頂きました!最初から面白すぎです。素晴らしい作品をありがとうございます! (2018年5月21日 4時) (レス) id: 28248091e8 (このIDを非表示/違反報告)
数の子(プロフ) - 雨令さん» 神作なんて....そんな....!雨令様はなんて嬉しい事を言ってくれるのですか...!緋色組を人間国宝にしない世の中はおかしいですよね。降谷さんをカッコいいと思っていただけて嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2017年10月31日 18時) (レス) id: 06c0b3bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
雨令 - 最高ですね。神作!!降谷さんがイケメン過ぎてもうやばいですね!緋色組とかマジで人間国宝!!!!赤安の神っぽさにはもう悶絶しまくってやばかったです,これからも更新頑張って下さい!!応援しています!! (2017年10月30日 19時) (レス) id: ce2cbee5ea (このIDを非表示/違反報告)
数の子(プロフ) - ひゆめさん» コメントありがとうございます!赤安、降風ですね。この小説を書いてると「もしかして赤安と降風の需要無いんじゃ....」と思う事が多いのでそう言って貰えると嬉しいです!更新頑張ります! (2017年10月3日 19時) (レス) id: 06c0b3bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
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