【悲報】公安に腐女子が来た件について

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スイーツバイキングに行く約束の日、
朝起きたらすでに待ち合わせの時間だった。

「あっ、オワタ」

もうどうせ遅れるし、ゆっくり行こう。

そんな事を思いながら着替える。
自慢ではないが、私は待ち合わせの時間に間に合った事がない。

だから多分裕也は待ち合わせより少し遅れてくるだろう。

良い奴に育ったな！

「行ってきまーす」

一人暮らしなのにそんな事を言いながらドアを開ける。

「遅い」
家を出た瞬間、裕也の声がする。
横を向くとそこには裕也が立っていた。

「え、裕也。どうしたの」
「どうしたのじゃない。もう約束の時間を20分もすぎてるぞ」
「え、まじか。めんごめんご」

「お前、俺が一緒に着いて来てやるって事、忘れたのか？」

......そうでした。完全にわすれてました。

「ごめんなさい。着いて来てありがとうございます裕也様」

「.......まぁ、いいか」

とにかく行くぞ。と裕也はさっさとあるきはじめた。

なんやかんや言って許してくれる裕也は優しい。
腐女子が裕也にばれた時も「人の趣味に文句は言わない」って言ってくれたもんなぁ.....

「何してんだ、早く行くぞ」

「はーい」


.


.


.


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「いらっしゃいませ、カップルのお客様ですか？」

店内に入るなり、店員さんがそんな事を質問して来る。
普通の店じゃ「カップルのお客様ですか？」とかいわねぇぞ。

「はい、そうです」

少し恥ずかしいが、返事をすると広告に会った通り、
カップル限定でストラップを配っていると言って店員さんは私たちにイシザキさんストラップをくれると、席まで案内してくれる。

軽くバイキングの時間やルールを説明すると
「それでは、ごゆっくりどうぞ」

と言って他の客の方へ向かった。

あらためて貰ったストラップを見る。
可愛い.....。

「あ、裕也のと色違いなんだね。おそろじゃん」
「......これ、俺要らないんだけど。大体、カップルじゃないし」
「お前、この店でそれ言うなよ」

「じゃあ、バイキングだし食べまくろうぜ！」

「お前、太るぞ」

「うるせぇ」

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