小さくなったタラし女【降谷零】

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日が傾き始め、そろそろ帰ろかと蘭さんが言う。

れいれいの事を気にしていたらあっと言う間に時間が過ぎた。
時計を見るともう5時30分。

「じゃあ、今日は僕たちが払うから」

.....自分より年下の女子高校生に代金を払わすなんて申し訳ないな。

......でもそれって子供の特権だよね！！！
やったね！子供最高だね！！！

すると私は自分のスマホが光っている事に気づいた。

だれかから電話があったみたいだ。

スマホは、組織に取られているかと思ったがジンが忘れたか分からないが私のポケットに入ったままだったので今でも使っている。

が、これを使うのは私が生きていると言う事が組織にバレる可能性があるので
メールアドレスとスマホ自体を変えてスマホにあったデータを移したので特に問題はないはずだ。

誰から着信かと思い、履歴を見る。

そこには「降谷零」と言う文字があった。

今ここでその名前を出すのはれいれいにバレる可能性がある。
私はすぐさまスマホの電源を切った。




「ありがとうございました〜」
梓さんが可愛らしい笑顔で私たちを見送る。


世良ちゃんが店のドアを開け、そのあとを皆でついて行く。

私が店を出たその瞬間、後ろから男のものと思われる腕がのびて来る。
一気に私の目線が高くなり、私の耳元から



「こいつがどうなってもいいのか！」



と、焦ったような口ぶりの低い男の声が聞こえる。


.....私を人質に取ったようだ。
何が目的かは分からないが男の様子から、計画的犯行でないことは確かだ。

いや、そんな事考える前にまずは


「助けて.....っ」


おびえる演技をしなくては。

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