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一階へと降り、薄暗い廊下を進むと、

薄らと淡い光が見える。

結構な種類の飲み物が並ぶ中、

100円を投入し天然水のボタンを押す。

乾ききった喉をひとくちふたくち潤した。


なんだか、さっきから足元が

おぼつかないような気がする。

この間の喧嘩で怪我でもしたか?

それに、体が重い。


そんなことを思いながら教室に向かっていると、

いきなり視界がグラつき、

そのまま意識が遠のいた。






ーーーーーーーーーーーーーーー






目を覚ますと、見知った天井。


なんで俺、保健室なんかにいるんだ?


体を起こそうとすると、やけに重い。

手になにやら感触があり見ると、

これまた見た事のある髪色があった。


俺の手を握りながら、

気持ちよさそうに寝ている水澄。


なんでこいつがいるんだ?

ぴくっと指が動き「んー」と唸りながら

水澄が起き上がった。



水「あれ、先輩。起きましたか。
おはようございます」

鬼「おう、おはよう。
じゃなくて!
お前、なんでここにいるんだ?」

水「オレが先輩をお姫様抱っこして
保健室まで運んだんですよ」

鬼「は?」



理解が追いつかない。

そういえば俺、あの時目眩がして……



水「先輩。廊下歩いてたらいきなり
倒れてたんですもん。ビックリしましたよ」



どうやらあの後、倒れたところを水澄が見つけ、

俺を保健室まで運んでくれたらしい。


なんでお姫様抱っこなんだよ。

もっと違う運び方あっただろ。



水「先輩、熱どうですか?」

鬼「あ?熱?」

水「そうですよ。風邪みたいです。
って、気づいてなかったんですか?」



あぁ、なるほど。

朝からやけに体がだるいし、

寒気がすると思ったら、風邪引いてたのか。



鬼「全然わからんかった」

水「フフwバカは風邪ひかないって、
まさにこの事ですねw」



笑うのを我慢しようと口元を抑える水澄。


いや、絶対我慢しようとしてないなこいつ。

でも、俺が目ぇ覚ますまで

付き添ってくれてたんだよな。


そう思うと無意識に手が伸び、

水澄のふわふわな髪を撫でていた。



水「せ、先輩?」

鬼「えっ、あっいや!悪ぃ。つい……」



華奈美のときみたいな感覚で、

つい撫でてしまった。



水「先輩。熱にやられてるんじゃないですか?
さっき計ったら37度8分ありましたし」

鬼「マジか。だな、悪かった」

水「いえ」



俯く水澄の髪の間から覗かせる頬は、

少しだけ赤く染まっているように見えた。

3→←第4章 この気持ちはきっと、



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設定タグ:腐女子&腐男子 , BL , オリジナル   
作品ジャンル:ラブコメ, オリジナル作品
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リト(プロフ) - つくづく昔の絵が下手すぎて恥ずかしいですね笑 (2021年8月17日 22時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - 久しぶりに更新!そして画力もupしました! (2021年8月17日 22時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - トゥルルさん» ありがとうございます!!!!!!!!!そうなんですよ、私の妄想を爆発させたかっただけです笑 (2021年8月17日 21時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
トゥルル - 自分向けじゃないですか!?え?ちゅき、、ちゅきぃぃ(キモ)たまにあるイラストと2人の絡みにやられてます、、、更新応援してます! (2021年8月4日 21時) (レス) id: 8bb533ad2d (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - 150評価!?ありがとうございます!!! (2021年6月1日 20時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リト | 作成日時:2019年7月7日 1時

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