８話 誰しも悩みはある訳で ページ46
さっきまでの悪天候なんて
まるでなかったかのように
綺麗な星空がそこにはあった。
ほとんどの人が寝静まっているであろう
この時間帯に、私と紅葉野くんは
コンビニへと足を運んでいた。
久しぶりに人様の家に泊まりなんてしたから
好奇心で寝付けなかったなんて当の本人、
紅葉野くんに言えるはずもなく、
いつの間にかコンビニに着いていた。
ーーーーーーーーーーーーーー
飲み物を二本買い、外で待ってくれている
紅葉野くんに一つ渡す。
A「はい。さっきのお礼」
秋「あ、ありがとう。別に
お礼されるほどでもないのに」
A「私がしたかったからいいの」
ココアの
そのまま一気に乾ききった喉を潤す。
流石に全部は飲まない。だって勿体ないし。
他愛もない話をしながら帰路へと着く。
ふと気になっていたことを思い出し、
私は紅葉野くんに問いかけた。
A「ね、紅葉野くん。ちょっと、
気になってたことあるんだけど」
秋「ん？何？」
私は問いかけていいか
少し間を空け口を開いた。
A「えと、紅葉野くん。
何か悩み事でもあるのかなと
思いまして………その、
お母さんと、とか………」
紅葉野くん、お母さんと話してる時
少しだけ様子がおかしかった。
それに、私が紅葉野くんのお母さんのこと
「優しいね」って言った時も。
私はそれに何かあるんじゃないかと
思ったんだけど………
秋「………………」
ぁああ！！
やっぱり聞くべきじゃなかったかな！？
そうだよね！！家庭の事情に首突っ込んで
何やってんだ何様だよってなるよね！？
気になったことはなんでも聞いてしまう
悪い癖が出てしまった。
皆さんも充分考えてから
質問するようにしましょう。
じゃないと私みたいに後悔しますよ？
A「あ、いや。
無理して話さなくていいよっ！？
私のただのお節介だから、
無視してくれていいし！」
秋「ははっ。そうか……Aはよく見てるね」
紅葉野くんは乾いた笑いを返す。
秋「………少し休んでいこうか」
そう言い向かったのは、
帰路の途中にある公園だった。
夜だからだろうか。
何故だかそこは寂しい空気が
漂っているように感じた。
紅葉野くんは懐かしそうに遊具を眺め
手前にあった鉄棒へと手を掛けた。
秋「実は、ちょっと悩みがあってね」
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リト(プロフ) - ここまで読んでくださった読者様、本当にありがとうございます！第2作もありますのでよろしくお願いします！！ (2020年4月25日 1時) (
レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - お気に入り登録者が増えてる！ (2020年2月26日 19時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - 表紙描きました！ (2020年2月17日 22時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - 今回の話はあなたの（設定された）過去があります。私も主人公と重なる部分がありますね。私の場合、将来何になりたいかですかね。まだ確実には決まっていないんですよ。皆さんはどうですかね？ (2020年2月7日 23時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - びびちゃんさん» こんな作品を面白いなんてっ(泣)ありがとうございます！更新頑張れます！！ (2020年2月5日 23時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リト | 作成日時：2018年12月2日 17時
