異世界転生してしまった (ページ1)

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プロローグページ1

カタカタとキーボードの音が鳴り響く室内。
薄暗く、パソコンの画面だけが光源となっている。
……私はタマキ。
ダークブラウンのロングヘアーを結いながら、
「このルートが攻略できないんだよなぁ～」
と、言う。
伸びをし、カバンをがし、と掴む。
「プリン買ってこよっと」
家を出る。

ブルーの空。
雪のような雲。
石で鋪装された道を行く。
眠い。
なぜか眠い。
ぽかぽかする陽にあたっているからか。
視界の端を何かが横切る。
「えっ」
目を見開く。
「蝶々……？」
虹色にひかる、蝶。
ひらひらと、舞う。
そして、
「あっ」
お腹が熱い。
触る、
ナイフ
尖っている
あつい
いたい
くるし、

「起きてください、起きてください、……起きろ
…………起きろッ！！」
「ひゃいっ！？」
ばっ、と勢いよく起きる。
「お前は死んだから俺が転生させてあげよう。喜べ。」
「は？」
それは、とても美形な銀髪のお兄さんだった。
「ん？あるだろう、転生系の小説。それに習って俺たち神もそんなキャンペーンを開いたんだが……」
「はぁ……」
「俺はリットだ。よろしく。」
「えっと……つまり悪役令嬢かなんかに転生するんですか？」
「は？令嬢な訳がないだろう。メイドだ、メイド」
「えぇ……」
「あ、俺もついてくからな！喜べ。イケメンガイドの異世界ツアーだ！」
「……」

あとがき

次回から本気出す。
神様ルートが一番最初だよ。
神様好き