【狼ゲーム】キミは喰われる運命だ【短編集】

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自分を犠牲にしてでも他人を助けようとする心
それが、私にはなかった
だから今、ここで誰も殺さず死ぬって決めた
それで、きっと誰かが救われる
そんな気がしたから









ﾒﾘｰ「狼が羊をコロサなかったので、ルールに従って狼を処.刑します！」

みんなからは、安心の表情が見えた
誰にも恨まれずに、この世を去ってしまおう
誰も、私を思い出さないように



処.刑が開始した
椅子に座らされ、拘束された
多分、私は何も出来ないまま死ぬんだ
天井が落ちて来ている気がする
上から微かに音が聞こえた
いきなり、メリーが何か書いてある紙を見せてきた

『今まで狼ゲームで死んだ人の人数は？』

真面目に答えても、死ぬのは変わらないんだろう
今までの処.刑でそうだったから

どんどん天井が近づいてくる
怖い
でも、これで誰かが救われるんだ









天井は、私の前で落ちていき、とうとう床にたどり着いた
おかしい
何でわたしはコロサれないの？
そう思った時、聞き覚えのある声が響いた

？「君は条件を満たした。だから、此処から出られるんだよ」


な、なんで…
そこには、死んだはずのミサキちゃんがいた
その隣にはリンタロウ君
どういうこと？
条件って、いったいなんなんだろう

ﾘﾝﾀﾛｳ「自分を犠牲にしてでも他人を助けようとする心。それがあれば、誰でも此処から出られたんだよ」

リンタロウ君が悲しそうな顔で言った

ああ、そういうことか
これは、復讐劇なんかじゃなかった
二人はきっと＿＿＿＿＿＿









晴天の下
私は今日も生きている
人並みに楽しんで、人並みにイラついて
まあ、平凡とした日常があるだけで幸せかな
そう思っていると男性の声が聞こえた

「お前、どこに目をつけてんだよ？」

ぶつかったのかな
私は、男性を止めるために声をかけた

「「ちょっと、やめてあげて下さい」」

誰かと声が重なった
お互い、相手の方に目を向ける

「「え」」

それが君って気づくまであと2秒






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今までで一番頑張ったわ

リクエストありがとうございました！

Sの復讐【リンタロウ】→←HappyEndまであと2秒【ネタバレ】

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