強き人【鬼滅の刃】 (ページ28)

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お互いの木刀がメキメキと音を立てながらぶつかり合う

父上の威力に負けるなっ！

｢はあああああ！！！｣
｢……っ！……｣

くっ、やっぱり一筋縄では木刀を飛ばせない
このままじゃ押し負ける

頭を使え！

んーと、
強くなったとはいえ明らかに力は父上の方が上。

対象的な力のかけ方じゃ負けてしまう

となると、父上からの力を逃がしながら

私が優勢になるのは……

下から上に力を入れることだ！！！

そうしたら木刀を飛ばしやすくなるし、私への負担は減る！！

登り炎天を出せれば良かったけどそんな体力残ってない

最後まで全力で！

｢うおおおおおお！！｣

｢…くっ……っ！！｣

次の瞬間

｢ううおらぁあああ！！！｣
｢なにっ……！｣

父上の木刀が真っ二つに割れながら宙を舞う

ドスッドスッ

折れた木刀が地面に突き刺さる

やった……やったっ！やったぁ！！！！

｢やったああああ！！！！！やりました！！！父上！！！母上！！杏寿郎！！｣

自分の木刀も折れたが、そんなの関係ない

｢……ふぅ……
よくやったな、A。素晴らしかった。｣

父上！と叫びながら抱きつきに行く

そうしていると杏寿郎もやってきて一緒に抱きつく

｢杏寿郎見てた！？｣
｢はい！バッチリ見てました！！｣

そう、私がなぜこんなに喜んでいるかというと
杏寿郎が普通に喋れるようになる年月が経っていたからです。

そりゃ、一本も取れなかったら焦るだろう？？
今までの私の気持ち分かってくれた？？？←

父上に抱きついたまま3人で、母上の座っている所まで移動する

｢A、おめでとうございます。｣
｢ありがとうございます母上！！｣

｢…A、最終選別には俺からもう一本取れたら……｣

｢慎寿郎さん。Aとの約束は？｣

｢はい、、すみません。｣

なんか茶番してる？←

まぁそれほど心配してくれているのだろう。

｢……A、本当に最終選別に……｣
｢はい、行きます。やっと父上から一本取れたんですから！｣

｢そうか……俺ができるのはここまでだからな。
あとは自分の力で……｣

｢分かっています！最終選別、必ず生き抜いて見せます。｣

｢姉上頑張れっ！｣
｢ありがと杏寿郎。｣

最終選別もうちょい先だけどね。