強き人【鬼滅の刃】

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母上が汗だくになりながら、踏ん張ってる
それを見て私も父上も握り締める手に力が入る
頑張れ母上、頑張れっ！




｢瑠火！！頑張れ！！！瑠火！｣

父上が叫んだその時



元気な、そして大きな泣き喚く声が響き渡った
おぎゃあ、おぎゃあと。


｢生まれましたよ〜煉獄さん！おめでとうございます。大きな声で元気な男の子ですよ〜｣

｢母上えぇ(泣) ｣
｢瑠火ぁっ……ありがとうっ……(泣)｣



まだ弟の顔は見ていないけれど、
産んでくれた母上が、産まれてきてくれた弟が無事だっていうことだけで、安心して涙が止まらない




｢お母様、抱っこしてあげて下さい｣

そう言って先生が母上に赤ちゃんを抱かせた
私も父上も早く顔が見たいと、母上のすぐそばに座った



顔を覗く



｢わぁ……可愛い…………まるで父上｣
｢……俺にそっくりだな……可愛いなぁ……｣



いやバリ可愛い。
私の心の中わっしょいわっしょい言ってるよ
御神輿担ぎまくってるよわっしょい



｢慎寿郎さん、抱っこしてあげてください｣
｢いっ、いいのか？？｣
｢もちろんです｣

｢うぉ、……可愛い…小さいな｣


スヤスヤ眠る赤ちゃん
キラキラ輝いてるよ可愛いよ


……赤ちゃん？
そういや名前知らなかった



｢母上。名前は…、なんですか？｣

｢まだ言ってなかったですね。
この子の名前は、杏寿郎です。｣


｢杏寿郎……とても素敵な名前ですね！｣
｢ふふっ、Aも、抱いてみますか？｣
｢はっ、はいっ！｣


杏寿郎を抱きながらえぐえぐ涙を流している父上から
杏寿郎を授かる


赤ちゃん抱っこするなんて初めてで、おそるおこる胸の前で抱く。
うわぁ、小さい……可愛い……暖かい…………


｢……杏寿郎、私はAっていうの。
貴方の姉になるのよ。……可愛いねぇ杏寿郎。
これからよろしくね｣








無意識におでこにチューしてた
やべ








杏寿郎、
貴方のことは私が守るからね。

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