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要の一件があってから
強くなりたい。
困っている人を、弱き者を
助けたい。
そう、思うようになった。
時が経つにつれ、その想いは強くなっていった。
____________
父上の前に正座して、真っ直ぐ目を見て言う。
「父上、私に稽古をつけてください。」
「……どうした、急に。」
「…父上のように、強くなりたいと思ったんです。」
父上の顔つきが、変わった。
「鬼殺隊に入りたいのか?」
「はい。」
「どうしてだ。」
「…要の件があってから、弱き者のために力を使いたいと思ったからです。私に力があるかは分かりませんが、煉獄家に生まれた身として、父上のような立派な存在になりたい。人を助けたい。そう、思うようになりました。」
眉間に皺を寄せ、真剣な顔でじっ、とこちらを見る。
「……瑠火には、もう言ったのか?」
「いえ、これから伝えます。」
「そうか。」
……
「瑠火と話したら、今日は早く寝た方がいい。」
「!!、ありがとうございます。
おやすみなさい、父上」
明日から稽古をするから早く寝ろ。
私にはそう聞こえた。
父上には、敵わないな……
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プスメラウィッチ - よぴさん初めまして、続き頑張ってください。楽しみにしています(*^^*) (2021年10月30日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
名無し76786号(プロフ) - 続き楽しみです! (2021年9月29日 18時) (レス) id: 9763a79721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よぴ | 作成日時:2021年9月14日 2時