君は俺の....。《iKON ジュネ》 (ページ30)

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Aの親父さんが

とある扉の前に立っていた。

燕尾服に袖を通した親父さんは

小学生、中学生の時より小さくなった気がした。

違う、俺がデカくなっただけだ。

親父『よ...ジュネや。』

『.....まさかおっちゃん....じゃなかった、

お義父さん。緊張してんの？』

親父『当たり前だろ...娘の結婚式だ、

緊張しない新婦の父親がいるなら

見てみたいくらいだ。』

コツ、コツ、と足音を響かせながら

俺の目の前に立った。

親父『まさかAが連れてきた

"結婚を前提に付き合ってる男" が

ジュネだったとはな...。

でも、全く知らない男性よりは...

知ってるお前で良かったって思ってる。

絶対、幸せにしてやってくれよ...。

俺の願いは、それだけだから。』

『....もちろんです。

絶対泣かせません！(男女の営み以外では...)

必ず、幸せボケさせてみせます！』

なんて言えばジュネのくせに生意気だ！と

おでこに軽くグーパンチが飛んできた。

親父さんの「入って見てやってくれ」の言葉に

目の前の扉を開く。

真っ白なドレスに身を包んだA。

A『ね、ねぇてば！....ジッと見てないで。

なんか感想言ってよ？』

『……はｯ！！綺麗すぎじゃね？

は？A。

前世は天使だったんじゃね？それかお姫様か！？』

A『ばかｯ....大袈裟すぎ...///』

『あーーー！まじ可愛すぎ！！』

付き合ってから言葉にして

「可愛い」って言うようになった俺に最初は

「そんなジュネ、知らない！」なんて

戸惑ってたけど、もう慣れたみたい。

『改めて言うわ...。

奥さんになってくれてありがとう。

....よし、じゃー、キスするか。』

A『どんな流れよw

てか最初の式で誓いのキスするのに....』

『減るモンでもないし、いいだろ？

何か不都合でも？』

A『...ございません。』

『ん、じゃあ....』

キスする度に、

2人だけの空間に、

俺はものすごく幸せ者だって思うんだよ...。

それがAも一緒なら良いな...。