元カノはバツイチでした。＊JH＊ (ページ22)

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22.元旦那、現る。ページ22

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ホソク side.

悪魔100%で接するのは止めることにした。

前の俺で向き合う事にする。

A『ホソク、おはよ～。』

『おはよ。あ、ねぇ。今日、仕事終わったらコーヒー飲みに行かない？』

A『コーヒー？良いね、行こっ！』

その後の予約も取っておきたいけど、

コーヒー飲んだ後に言ってみよう。

午後からAと外回りして、

会社に戻ってきた所で

Aの足が止まった。

『ん？A、どうした？』

少し怒ったような表情で前を見つめていた。

その方を見ると、先輩で...Aの元旦那が

寂しそうな顔をして辺りをキョロキョロ見ていた。

目が悪いのか俺達の方を見るも気付いてないみたい。

Aの手を握り、歩き出した。

A『ちょ、ホソク！何やっての！？』

『何って...まだ仕事中なんだよ、会社に入んなきゃ。』

今更、Aに何の用だよ。

近付くにつれて先輩は

ハッとしたような顔をして近付いてきた。

先輩『Aｯ！....と、ホソク君、、』

『お久しぶりです先輩。

申し訳ないけど仕事中なんで。失礼します。』

ペコっと頭を下げて会社に入ろうとした。

先輩『待って！A！

...俺が、俺が悪かったよ、、、

あんな女とはもう別れてきた！！

もう一度...俺とやり直してほしい...』

へー、先輩でもそういう事、言うんだ。

そんな先輩の言葉を聞いて

ピタッと止まったA。

『A...止まらないで。行こう？』

俺のお願いの言葉に首を横に振り

A『ホソク。ちょっと待ってて？』

繋いでいた手を一度ギュッと握ってくれて、

離れて行った彼女の後ろ姿を

見るしか出来なかった。