28.大切なものを失くした、 ページ28
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企画部の部長から呼び出された内容は
奥様の誕生日プレゼントの相談だった。
じゃあブレスレットとかどうですか？
去年はネックレス、一昨年はピアスなら
腕輪いっときましょう！って提案すれば、
あぁ！それでいこう！ってノリ気になってくれた。
『ちなみに、私は...
某月13日が誕生日なんですけどね、
元彼からのプレゼントなんですけどね、、
ヘアゴムとしても使えるんですけどね、、
コレとか.....
あ。あれ？...無い。
えっ、無い！！』
《13》《ニコちゃん》《私の誕生石》の
チャームが付いたブレスレット。
貰って何故か1番嬉しかった誕生日プレゼント。
ホソクからの誕生日プレゼントだった
ブレスレットがいつの間にか消えていた。
今朝はあったし、
部長にパシられる前にもあった。
....となれば1番動いたであろう資料室か！？
あとは部長のセンスです！と
投げやりに答えて資料室に向かった。
結構満遍なく、あちこちの棚から
資料を取って行ったから
探す範囲も広過ぎて心の中では大号泣。
何年も愛用してればゴムも緩むわけだから
仕方ないと言えば仕方ないんだけど...。
でも無くしたからバイバイなんて辛すぎる！
たかがブレスレット、されどブレスレット！！
地面に這いつくばって探していると
ドアが開いて...
ホソクの声が私の名前を呼んだから
膝立ちして横を見ると
私の方へと向かってきて、
ホソクも膝立ちして...
JH『なにやってんだよ！？心配したじゃんか！？』
少し強引な衝撃に、
少し強めの抱擁....。
わ、、、抱きしめられてるんだ....。
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作者名：ナイン
| 作成日時：2020年2月6日 21時
