1.バツがひとつ付きました。 ページ1
.
22歳の頃。
2年ほど付き合ってた彼氏に別れを告げられた。
アメリカに留学しに行くって。
遠距離は無理だからって。
弱っている私に
『彼氏...僕じゃダメかな？』
そう言ってきたのは私のタイプとはかけ離れすぎた...
優しさが滲みまくって、ナヨナヨとした
1つ上の先輩だった。
私のタイプ的にはイケメンで...
オラついてて...
ツンデレな人。
でも私は "養ってあげたい" 欲があって...
先輩を見てると養ってあげたい欲が溢れ出て...
3年の交際期間を経て結婚したわけなのだが。
《すまん、A...君とはもう終わりにしたい。》
この人なら幸せになれる。
そう思って結婚したけど...
誤算だったようだ。
結婚1年目にして別居生活、
結婚2年目には置き手紙と離婚届が置いてあった。
ご丁寧に理由まで書いてくれていた。
あとカードキーも。
《君より好きな子が出来た。
もの凄く愛おしいんだ。
彼女といるとティーンエイジャー？みたいに？
永遠なれ！みたいな？Forever！みたいな？
そんな気分にさせてくれるんだ。》
アホか、こいつ？
脳みそ大丈夫か？
逆にコッチが、
『すまん、終わりにしてください』って
懇願したくなるわ。
彼が浮気をしていたのは分かっていた。
大人な...
サービスタイムはウン千円！
なんて書かれたホテルから出てくる彼を
目撃してしまったのだ。
横にはニャンニャンしている...
キャバ嬢みたいな、
まぁストレートに言えば
脳内お花畑！バンザーイ！
みたいな子の肩を抱いた...
鼻の下が伸びに伸びまくってる彼を。
だから、はい！さよーならー！って。
だからこの離婚届は嬉しかった。
彼から貰ったプレゼントの中で
1番嬉しいかもしれない。
ちくしょうめ、
今宵はわかめスープとチャプチェで
離婚を祝ってやろうか！
そう思ったけど行きつけの屋台ラーメンで
パーっと一杯、食べることにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 484人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナイン
| 作成日時：2020年2月6日 21時
