俺とヌナのストーリー＊TH＊ (ページ4)

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ヌナが小説家のAだと言った時は驚いた。

でも冷静に、クールに反応した。

本当は『え！！ホントに！！

俺！小説のファンなの！！

あの素敵な小説はヌナが書いてたの！！

わー、サイン！サインちょーだいーーー！！』

.......って言いたい。

アヒルを拾ってもらったし、

久々に会えたし、

ヌナが小説家をしていると教えてくれたから

高校の文化祭に招待した。

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文化祭当日。

【今から向かうね】とカトクが来て。

そろそろかな？と思って

ヌナを迎えに行こうとした。

教室から出ると同じクラスなんだけど

名前も覚えていない女子に腕を掴まれた。

適当に会話して、

なんとなく後ろを見ると

静かに涙を流すヌナが居て。

俺の声に気付くと走り出して。

女子に離してもらってヌナを追いかけて。

細い腕を、

ヌナをやっと捕まえられたと思ったら

『離して』と...

拒絶されたのが寂しくて

腕を引っ張ってギュッと抱きしめた。

手を繋いで...

再会した場所まで連れて行って...

泣いた理由を聞けば可愛すぎて。

頑張って笑うヌナに心臓をえぐられて。

もう止められない、

もっと攻めて、

ヌナを金輪際、悲しませない。

また抱きしめて、

ヌナが初恋の相手だ、好きな人だと伝えて。

ヌナも俺が初恋だと言った時は

信じられなかったけど嬉しかった。