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スマホが鳴り、画面を見ると妹からだった。
もしもし、と言う前に興奮気味に
『お兄ちゃんッ!!
Aと付き合ってるって本当なの!?』
と聞いていてきた。
『え?もう事務所から発表されてるの?』
え?本当に?とヌナも起き上がり、
スマホで検索すると
ニュースのトップに出てきた。
『で?どーなの?お兄ちゃん!?』
初めて "彼女" の話題でグイグイ聞いてくる妹。
そーだよ、と認めれば
『さ、サイン!サイン貰ってよ!!』
とキャーキャー、キャピキャピ言ってきた。
偽彼女の時は『可愛いけど...なんかイヤ。』
と否定的な反応をされたけど、
ヌナは好感触らしい。
ま、妹もヌナのファンみたいだから
当たり前かもしれない。
『テヒョン?ちょっとリビング行くね?
PCでテヒョンとの事、書いて出版社に送るね?』
下着を着けようとしたヌナの腕を
引っ張るとゴロンと寝転ばしてしまった。
イヒヒヒと笑いながらキスをする。
『もー...うふふっ、』
このままグイグイ攻めてもう1回しようか、
そう思っていると
『ダメだよw。
私も...早く自分の言葉で皆さんに伝えなきゃ。』
『ちぇっ...。じゃあ俺もリビング行くぅー!』
服を着て、そこからそこまでだけど手を繋いで。
ヌナはカバンからノートPCを取り出して
『うーん...』と考えながら文字を打っていく。
そんなヌナを真正面から見ていると
眠たくなってきた。
そんな俺に気付くと
『寝てていいよ?
打ち終わったら起こすと思うけど...
それまで寝てて?』
タイピングの音...
ヌナといる安心感...
ヌナの声...
寝れなかった日々が
嘘みたいにスーっと...
夢の中へと
気持ち良く落ちていった。
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作者名:ナイン | 作成日時:2019年12月3日 17時