俺とヌナのストーリー＊TH＊ (ページ29)

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『Aさん。さきほど、ミジュさんに

何とおっしゃったんですか？』

眉間にシワを寄せた記者にヌナは

『あなたは彼を好きだって言ってたけど...

あなたは彼を利用する事しか出来てない。

私は彼を必ず幸せに出来る...そう言いました。』

そして俺の顔を見て

『自意識過剰だし、かなりクサい言葉だよね...』

そう言って苦笑いをした。

そして記者に向かって

『もう金輪際、彼を利用しないでください。

また彼を利用しようとしたら....

その時は法的手段に出ますので。』

力強く...というか...

静かに怒っている...そんな顔。

そんな顔で俺を見て

『テヒョンもだよ...

私達2人についてこんな事あったよって、

私に教えてよ。

私を守ってくれた事は物凄く嬉しかった。

でもね、言ってくれたら秒で世間様に顔出しするよ？

きっとテヒョンの事だから...

私が嫌な思いをしちゃったら...

なんて考えたんじゃない？』

俺の片手を握り...

私と目線を合わせるように屈んで？と言われたから

膝を少し曲げるともう片手を俺の後頭部に添えて...

ゴツンｯ......

何故か頭突きをしてきた。

『ぅぅ....いたいっ...』

そう呟いて、おでこを摩るヌナ。

『テヒョンと...離れた事の方が...

私にとっては嫌な思いだよ...

頭突きは...その罰って言いたい所だけど...

なんなのぉぉ...

私の方が痛がってるじゃん...』

『ふふっ....イヒヒヒっ...

自分でやっといて...っっ...ｯ...ヒヒっ』

『ふふふっ、そーだよね、

自分でやっときながら...んふふふっ、』

2人で笑っていると盛大な溜息、

盛大な咳払いが聞こえた。

あ、まだ記者いたんだった。

『あー、ごめんなさい。

...とにかく。もう私達の邪魔...しないでください。

お願いします。』

そう言うとヌナはパンPDにお願いした時みたいに

深々とお辞儀をした。