あなたと私のストーリー＊TH＊ (ページ6)

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6.ヌナページ6

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『テヒョン君...やましい事はしない自信はあるけど、

私の家じゃなくてテヒョン君の家の方が

ご家族も安心しない？』

電話口で少し焦る私を他所に

『んー、先生の言ってる事は分かるよ。

でもウチは煩いから集中出来ないっ！

だから先生のウチで勉強教えてよ！』

と訴えてきた。

まぁ彼が中学3で私が大学生だから

"大人な関係"

なんて無縁だと思ったから渋々だけどOKした。

『先生！これで合ってる？』

『ん？あ、ここ。違うよ。

なんだと思う？考えてみて？』

考える顔さえ美少年って...

彼の前世、一体何をしてくれたんだ？

と少し嫉妬を覚えた。

『ね、テヒョン君。高校は何処に行こうと思ってるの？』

『ん～？それは内緒♪

ミステリアスな方が先生も楽しめるでしょ？』

.....分かってらっしゃる。

『じゃあ合格したら教えて？楽しみにしてるから。』

『ううん、教えない。

家族以外には教えないって決めてるんだ。』

なにそれ？
え、本当になにそれ？

顔からして真剣さを物語っているから

それ以上は踏み込んではいけないと感じた。

『じゃあさ...俺が行きたい高校の合否が出たら...

家族の次に連絡するから。

俺が先生の事、ヌナって呼んだら

合格したって思って。』

彼からヌナと呼ばれるのか...

そう思うと少し嬉しかった。

弟にしかヌナと呼ばれなかったから。

兄弟じゃない年下の子にヌナだなんて...

そう考えると彼が兄弟以外では

初めてヌナ呼びをしてくれる子かもしれない。