あなたと私のストーリー＊TH＊ (ページ48)

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48.運命のサイン会ページ48

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『いつもありがとうございます。』

サイン会に来てくださった方に

お礼、サインは勿論、

握手や写真撮影などにも応じる。

韓国語で話してくれる女の子、

プレゼントや差し入れも頂いたりして。

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『Aさん、あと少しなので頑張ってください！

次の方、どうぞ～』

なんて言われるけど

全く疲れてなんかない。

寧ろ元気。

さて、もう少し頑張ろう。

気持ちを引き締めた瞬間だった。

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『サイン、おねがいします。』

この低い声....

でも日本にいるはずが無い....

ライブは来月だもん....

パチパチと瞬きをしながら見上げた....

『え.......』

なんで？なんで目の前に....

テヒョンが居るの？

少し腰を折って、椅子に座る私の耳元で

『新刊発売、おめでとう....』

久々の生で聞く彼の声に

思わず目を閉じ、耳をすまして。

でも....ずるい。

耳元で言うのも....

いきなり現れたのも....

そうこう考えているうちに

『これからも応援してる。じゃあね....』

サインすら書いていない日本語の新刊を持ち

私に背中を向け歩いて行った。

待って.....

ねぇテヒョン、待って！

もう置いていかないで！

急いでスタッフさんに

引き留めるようお願いしたけど、

仕事があるからと言われたらしい...

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どうして今、私に会いに来たの？

苦しいよ....