あなたと私のストーリー＊TH＊ (ページ18)

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18.溺れるページ18

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あの後、今日の状況を思い出したのか、

あぁぁぁ！と叫んで

私の手を引っ張って学校に向かって走り出した。

『ちょ、て、テヒョン君っ、速いよっ...』

『ヌナ、違う！テーヒョーン！』

アハハハ！と楽しそうに笑っているから

私もつられて笑う。

青春かって少しサブくなったけど。

彼が笑ってるから気にしないでおこう。

『テヒョン！速い！』

『ちゃんと付いてきて！

走るの無理になっても置いていかないから！』

教室に着くと男の子達から

『どこ行ってたんだよ！』

と叱られてシュンとする彼が可愛くて。

一歩前に立つ彼が腰の後ろで

私の左手を包み込むように繋いでくれてて。

『あ、もしかしてお姉さん迎えに行ってたから遅くなったの？』

あ、お姉さん初めまして～と

挨拶してくれるテヒョンのクラスメイト。

『そ、そうなの！姉なの！ごめんね？私、方向音痴だから許し』

『違う、姉さんじゃない。俺の彼女。』

一瞬シーンとするクラスメイト達。

『か、彼女さんだったんですね！

ごめんなさい、てっきりお姉さんだと....』

ペコっとお辞儀をして、ほら仕事しろ！と

テヒョンの肩を叩き、

俺ら休憩してくる！と出て行った。

気まずい私を他所に

『ヌナ、こっち。』

手を繋いだまま後をついて行き、

衝立で仕切られた中に入ると

大人が5人くらい入れるくらいのビニールプールに

あの日、見た黄色い小さなアヒル達が

アヒル同士で溺れていた。