シュガーブラック (ページ10)

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涼「明日もレコーディングだし、そろそろ帰ろっか」

深夜1時を過ぎたあたりで、そろそろ帰ろうと話になった。

龍「せやな、A今日僕んち泊まる？家帰るより会社近いやろ」

涼「龍友くんと２人だと心配だから俺も行こうかな」

いつもと変わらない雰囲気で話す２人。
きっと私が今日何も話さなかったから、心配してくれてるんだろうな…申し訳ない。

『ダメですよ！ちゃんと２人とも自分のベットでゆっくり寝てください』

龍「おぉ〜、オカンみたいやな」

わしゃわしゃといつものように頭を撫でられながら嬉しそうに言う龍友さん。
オカンみたい…頼られてるような気がしてつい口角が上がってしまった。そんな私の様子を見た２人は、「元気になったみたいで良かった」と、嬉しそうに笑ってくれた。

『ご馳走様でした。また明日』

先にタクシーに乗って、２人に頭を下げる。

…玲於さんに話したい。

今日玲於さんが話してくれた事のおかげで、私も少しは頼れる存在になった気がするよって。
玲於さんの言うとおりだったよ、って。

『早く、明日にならないかなあ』