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『それでね、そんな事があったんです』
玲「まじでメンディー許せねぇ」
『こらこら、年上ですよ』
私の仕事が終わって、帰ろうとした頃に玲於さんから連絡が来た。
この後ラジオの生配信があるらしく、それまでご飯を食べませんか。と言う事でラジオ局の近くでご飯中。
玲「でもアルバムが決まってきてるって知れて嬉しいです。」
『玲於さん、さらに忙しくなっちゃいますね?』
既に23時をまわっている時計。この後にラジオの生放送をこなさないといけない玲於さん。
最近はライブのリハやドラマの撮影なども入っているみたいで…お仕事が増えるのは嬉しい反面、体調が心配だ。
玲「Aさんも最近忙しそう。ちゃんと休めてますか?」
『玲於さんよりは心労は少ないので大丈夫です笑』
玲「そんな事ないでしょ笑」
『本当ですよ!こうして玲於さんと話す時間がある事が私のストレス軽減になるんです』
…って、私ってばまた恥ずかしい事を言ってしまってる気がする!どんどん自信なさそうになっていく語尾を聞きながら、いつもように優しい顔をしてくれる玲於さん。
玲「家に帰ったら、Aさんがいたら良いのにって思います。」
『…へっ?』
玲「こうしてお互いのスケジュール確認しなくても、家で会える関係って素敵じゃないですか?」
『…お、思います』
そう答えれば満足そうに微笑んでご飯を頬張る玲於さん。
玲於さんは不思議な人だ。一年の半分以上を一緒にいて、こんなにも落ち着くのにときめきが止まらない。
玲「Aさん、毎日会いたいのになって思います」
確実な言葉は出さないのに、こうやって心を掻き乱す玲於さんは、世界で一番ずるい。
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作者名:ぽとふ | 作成日時:2021年9月12日 0時