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レコーディング終わり、その足でダンススタジオに向かう。
『お疲れ様です!』
裕「お、おつかれーい」
少し踊っていたのだろうか。汗ばんでいる裕太さんがスタジオの真ん中から笑顔で挨拶をしてくれた。
レコーディングが終わって、まだあらん君には伝えてないけれど。今回のアルバムで絶対に進めたい曲があったら、先に裕太くんに相談させてもらうことにした。
裕「レコーディングどうやったん?」
『すごい良かったですよ!早く聞いてほしい〜』
裕「かわい」
真顔で頭を撫でてくる裕太さん。ヘヘッと笑えば先程まで使ってたであろうタオルを顔に被せられた。
『ぶふっ!?』
裕「可愛すぎるのも罪やな。で、曲決まったん?」
『ふぁー、はい!ちょっと流しますね!』
先程とったばかりの曲をパソコンから流す。目を閉じながら聴く裕太くんをドキドキしながら見つめる。
裕太くんは基本的にむちゃくちゃ優しいけれど、こうゆう音楽のことになるとズバッと意見を言ってくれるから…き、緊張する。
裕「ん、めっちゃ良いやん。あらん君にはもう伝えたん?」
『ほんとですか!良かった〜!あらん君にはこれから伝えます』
裕「そうか。多分この曲で進めることになるやろ…振り付けとか考えとくわ」
『わーー!嬉しいー!!』
スタジオに大の字になって寝そべる。こっから進んでいくぞ!そして忙しくなるぞー!!!
裕「A…?」
『はい?』
横になっているところに、優しい顔で近づいてくる裕太くん。
裕「かわい。なんかあったら言うんやで」
そう言われておでこをポンポンと撫でられる。
…裕太くんは本当に私をいつまでも子供扱いしすぎだ。
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作者名:ぽとふ | 作成日時:2021年9月12日 0時