岡田塾と京本さん ページ5
彼、そう松村さんを初めて見た日から約半年が経った
未だに彼の存在が脳の片隅にこびりついていて、あの時感じた感情には蓋をし続けてしまっている...ような気がする
「さっ 今日もトレーニング行こ」
岡田准一さんとアクション映画で共演して以来、アクション作品への意欲が増し岡田さんが自宅で開校しているトレーニングスクール通称岡田塾に通わせていただいている
「失礼しまーす」
「おっAちゃんじゃん！」
「樹くん！ 今日仕事だから来れないって言ってなかった？」
「天候がどうとかでたまたまオフになったんだよね Aちゃんがいるなら来て良かった〜」
「ほんとに思ってる？笑」
あまりにもわざとらしく調子が良いことを言う彼がおかしくって思わず頬が緩む
樹、松村さんも所属してるSixTONESのメンバーの田中樹くんとはここ岡田塾で出会った
今度グループでアクションを使った舞台をやるとかでそのためのトレーニングとして松村さんを除くSixTONESメンバー5人が数ヶ月前から岡田塾に通い始めている
「おーい！樹！！！Aちゃん！！！やっほ！！！！！」
「ジェシーうっせえな！そんなデカい声で話さなくても聞こえるっつーの」
樹くんが呆れたような口ぶりでジェシーくんにツッコむ
「ふたりともやっほ〜」
「まってAちゃんだけじゃなくて樹もいるじゃん！」
「慎太郎やっほ〜 なんだよ高地、俺がいたら悪いか！」
私も笑いつつ挨拶を返す
こんな重度の人見知りで愛想も良くない私でもすっかり心を開いてしまうくらいコミュニケーション上手で社交的なお兄さん達だった
.........一人を除けば
「おっ！きょもじゃん！」
京本さんが来たことに気がついた樹くんが声を掛ける
「うぃ」
ふと視線を向けたら彼と目が合ったのでできるだけ笑顔を作って挨拶すると
「...っ どうも」
とそっけない返事をしてそそくさと荷物置き場に向かう彼
やっぱり京本さんには嫌われているのだろうか...と不安な気持ちになりながら彼の後ろ姿を眺めていると
「ごめんね？あいつ普段あんな感じじゃないんだけど... 女の子の前だからカッコつけてんのか
な〜」
とジェシーくんがフォローしてくれる
「いやいや、私が悪いんだと思います もっと愛想良くならなきゃ...」
京本さんは綺麗な顔も相まって考えていることがよく分からない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 977人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にじふく | 作成日時：2022年6月28日 5時
