続 ページ43
ぬらり「では、完成したものをこちらへ持ってきてください」
『はい』
どうやら私で最後らしい。
みんなはどんな料理だったんだろ。きっと力をいれて作ったんだろうな。それなのに私は冷凍パスタにしようとした。
なんて情けないんだろう。それが見つかって……きっと本当は失格なのかもしれない。
でも、私が一番得意な料理を作った。
私の大好きなオムライス。
部屋の冷蔵庫を開けると具材がたくさんあって助かった。
オムライスだけは作れる。
お母さんがご馳走のときには作ってくれた。
私はこれが大好きだった。
だから、これで勝負する。
味付けに失敗していて詰んでてもいい。
やれるだけ努力はしたから。
エンマ「オムライスかぁ…」
ぬらり「ふむ、なかなか美味しそうだな。……では、大王様。お味を…」
エンマ「ああ」
しばらく沈黙が続く。
『ど、どうですか……？』
エンマ「ん……美味いな！」
『本当ですか！！？』
エンマ「ああ」
その言葉は誰にでも言っているかもしれないけれど私には魔法の言葉のようだ。
ぬらり「では、私も一口……………ほぉ、これは…」
『お味はいかがですか？』
ぬらり「なかなかのものだ」
『ありがたきお言葉です…』
＊＊＊＊＊＊＊
ぬらり「これでお開きだ。決まったものにはまた手紙を送る」
私はエンマ屋敷を出た。
きっとその手紙は誰にも届かないだろう。
なぜなら大王様には好きな方がいるから。
でも、私は私の作ったオムライスを気に入ってくれただけでも嬉しかった。
『……これで満足なんだ…』
？「なにが満足なんだ？」
『ヒイッ！？だ、大王様！？』
エンマ「お前驚きすぎたろ」
苦笑いしながら大王様は私に近づいた。
『どうしたんですか？』
エンマ「ああ、ちょっと着いてきてほしいんだ」
『はい』
大王様の後ろを着いていく。
いつの間にか周りは夜になっていて空を見上げると綺麗な星空が広がっていた。
『綺麗…』
エンマ「Aは俺のこと、好きなのか？」
『……好きじゃなかったら参加してませんよ』
エンマ「そうか。よかった」
『え？』
エンマ「俺の好きなやつはな……」
私は大王様に抱きしめられた。
エンマ「Aだ」
耳元でいつもより低く、大好きな声がした。
『ふぇ……？』
エンマ「大好きだぜ。俺の妃になってくれるよな？」
『もちろんです』
(だって大王様のこと大好きだから)
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アロア(プロフ) - 智美さん» わかりました！遅くなると思うので気長にお待ちください(*´ω｀*) (2017年6月26日 15時) (
レス) id: afa2f70eba (このIDを非表示/違反報告)
智美 - リク良いですか？土蜘蛛の激甘お願いします! (2017年6月25日 22時) (レス) id: f1bed1ab54 (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - リクエストありがとうございましたm(__)m本当に嬉しかったです！ (2017年6月17日 21時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - 了解です！ありがとうございます！ (2017年6月14日 22時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アミュレットさん» わかりました！新しいオロチのお話ということですよね。遅くなりますが気長にお待ちくださいm(_ _)m (2017年6月13日 22時) (レス) id: afa2f70eba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アロア | 作成日時：2017年1月2日 16時
