手記:: ぬらりひょん▼ あみの酸様からのリクエスト ページ28
今日から私は自分のことをきちんと管理ができるように日記をつけようと思う。
大王をカイラに渡したとて、主は我がエンマ様だ。エンマ様に仕える身としてしっかりせねばならない。
九月二十九日
今日、Aという少女に出会った。
とても愛らしくて守ってやりたいと思えるほどで、仕草一つ一つが優雅で可憐な乙女だ。
食べ方も綺麗だったためにお金持ちのお嬢様だと推測した。
九月三十日
昨日出会った少女のことが忘れられない。
目を閉じれば瞼にはAの笑顔がこびりついている。彼女のあとをつけて家を見つけた。ついでに部屋も分かった。しっかりと整理整頓がされていて掃除がいきとどいている。それに女の子らしい部屋だった。
お嬢様なのかと推測したがやはりそうだった。
九月三十一日
Aは少し風邪を引いてしまったようだ。
拗らせると大変なことになってしまう。
早く治ることを願いながら身体にいいものをAの部屋に置いておいた。
十月一日
ひっそりと人間界に来てはAのことを見守ることが増えた。ずっと見続けていることもあれば、エンマ様のところに戻ってはAを見守りを連続的に繰り返すこともある。
そういえば、エンマ様に「最近、ぬらりがごきげんだがどうしたんだ？」と訊かれたな。
そのときに私は「なんでもありませんよ」と答えたがきっとバレていただろう。
十月二日
Aがなにやら辺りをキョロキョロとしていた。なにか探し物でもあったのだろうか。
それに少し怯えていた。明日からはAを守るためより見守りを強化せねば。
十月三日
「ねぇ、誰かいるの？」と彼女が言った。
顔は青ざめておりすごく体調が悪そうだったな。本当ならここで出ていきたかったのだが、妖怪なんて信じてもらえないだろう。どんなに愛していたとしても種族の壁という隔たりが私達を邪魔するのだ。
十月四日
今日は寝ているAの隣に立って安らかに眠るAを見ていた。暫くは可愛らしいと思っていたが、今日、エンマ様から聞いた眠り姫の話を思い出し、二度とAが起きないのではないかと不安になってしまった。
これは秘密なのだが額に口づけをした。
すると寝ているはずなのに口角が上がるものなのだから起きているのではないかと思った。
十月五日
これからも書き続けたいがそれが難しくなってしまった。もうやめよう。
☆★☆
「A、怯える必要はない」
「いや……」
涙を流しながら後退る彼女をできるだけ優しく抱きしめた。
Fin
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アロア(プロフ) - アンデルさん» 大丈夫です！！(´；ω；`)本当にまだやめないので！！！確かに今まで書いていた人がやめると寂しいし悲しいですよね……(>_<) (2019年10月15日 18時) (
レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 床に寝転ぶ猫さん» わぁー！こちらこそリクエストありがとうございました！はい！無事完結しました(*´∇｀*)今まで読んでくださりありがとうございました♪ (2019年10月15日 18時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - アロアさん» アロアさんまで辞めてしまったら私...(T^T) (2019年10月15日 17時) (レス) id: 435fa9fdac (このIDを非表示/違反報告)
床に寝転ぶ猫 - わーリクエストしてよかった…(拝み)お久しぶりです！ID変わってますが床に寝転ぶ猫です！完結おめでとうございます！素敵なお話ありがとうございました!! (2019年10月15日 16時) (レス) id: 258d03d2ed (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» 大丈夫ですよ〜(T_T)まだちゃんと占ツクで趣味まっしぐらの小説書いているので(^_^;) (2019年10月14日 21時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アロア | 作成日時：2019年8月8日 0時
